新型コロナ自粛中のハワイでの過ごし方をインタビュー(ショーン編)

新型コロナ自粛中のハワイでの過ごし方をインタビュー(ショーン編)

ハワイ在住のアーティストや著名人に、コロナ禍での過ごし方、今後の活動などをインタビュー。第8回めはPR会社を営み、フードライターとしても活躍するショーン・モリスさんです。

公開日:2020.09.07

更新日:2020.12.01

アロハストリート・インタビュー

※この記事は2020年9月7日に公開したものです。(インタビューは8月27日からの自宅待機前に行われたものです)

 

アロハ! ヒロヨです。

世界中に大きな影響を与えた新型コロナウィルス(COVID-19)。ハワイでも3月26日から6月30日まで自宅待機措置が実施され一時期感染者数が減ったものの、8月27日から再び2週間の自宅待機令が発令されました。

そんな中、アロハストリートではハワイで活躍するアーティストや著名人の方にインタビューを実施。それぞれのロックダウン中の過ごし方や考え方の変化、現在のライフスタイルなどについて伺いました。

第8回めはマーケティング&PR会社社長であり、フードライターとしても活躍する、ショーン・モリスさんです。

■ショーン・モリス / Sean Morris

ショーン・モリス

ハワイでアジア向けマーケティング&PR会社を経営。ハワイ随一の食通としても知られ、様々なメディアでフードライターとしても活躍。最新のハワイグルメ情報はショーンのInstagramでチェックを!

☆ショーンのインスタグラムはこちら>>

心身共にリフレッシュしながら新しいプロジェクトをプランニング

───アロハ、ショーン! いつも忙しい印象のショーンですが、自粛が始まってどんな変化がありましたか?

ショーン:僕の場合、ショッピングセンター、レストラン、イベント、リテールなど旅行者をメインにプロモーションを請け負っていたクライアントがほとんど。ロックダウンになって旅行者がハワイに来られなくなり、休業するクライアントが多くなって仕事ができない状態になりました。だから毎日忙しかった生活から突然バケーションモードに変化しましたね。

 

───自粛期間中はどのように過ごしていたのですか?

ショーン:朝は早めに起きて妻と一緒にウォーキングをしたり、ヘルシーな生活を意識して、心と体をリラックスできるように過ごしていました。あとは、料理ですね。アントレ系の料理のほか。マドレーヌやシュークリーム、ケーキ、パイ、フィナンシェなどのデザートもよく作っていましたよ。

 

───シュークリームも?本格的ですね。(……とここでスズメがショーンの近くに寄ってくる)そういえばお家で鳥を飼っていますよね。今何匹に?

ショーン・モリス

ショーン:メジロが3羽、スズメが1羽の合計4羽です。スズメは木から落ちて親が助けにこなかったので、自宅に連れて帰って看病し、回復してから一度自然に放したんですけど、戻ってきちゃったからそのまま育ててます。散歩していると鳥や犬や猫が寄って来て、動物たちと遊ぶ時間も楽しみのひとつですね。

 

───そのうちショーンの家が動物園のようになるかも(笑)!?

ショーン:(笑)。動物は大好きです。かわいいよね〜。あ、また鳥が来た! おいでー。

 

───(笑)。 さっき来た鳥が家族を連れて戻ってきましたね。運動や料理、ペットとのスローな時間を楽しまれてますが、今までの忙しさから突然バケーションモードになった時は、すぐに慣れることができましたか?

ショーン:いや〜、最初は全然頭がついていかなかったです。コロナの影響で仕事ができなくて落ち込んでしまう方も多いと思いますが、逆に僕は自分のための時間やじっくりこれからのことを考える余裕ができたと思ってポジティブに過ごしています。人生の転換期だと思って、今後の仕事のプランニングに時間を費やしたり、いろいろな人に相談して新しいビジネスやプロジェクトを考えたりもしているんですよ。

ショーン・モリス

───確かに今まで時間がなくて手がつけられなかった、新しいビジネスのための準備期間にできますね。

ショーン:最初は、しばらくすればコロナは収まるのかなと思っていたけど、今はもういつ収まるのか予想がつかないですよね。だったら以前の状態に戻るのをただ待つのではなく、次のプロジェクトを考えて行動しないと。

 

YouTubeをプラットフォームにしてハワイのグルメ情報やお店をPR

───新しいプロジェクトでもうすぐ実現しそうなことはありますか?

ショーン:日本人にもアメリカ人にもハワイのフードシーンを理解してもらえるような、グルメ系のYouTubeチャンネルを作ろうと思っています。このYouTubeを活かしてレストランをサポートするのはもちろん、僕のクライアントが再始動した時にプロモーション用にも利用できるといいなと思って。

 

───グルメ情報を発信するだけでなく、プロモーションツールとしての活用も考えているんですね。

ショーン:そうなんです。海外のメディアがハワイへ来るのが難しい状況なので、自分でハワイの情報を発信していくしかないなと。コンテンツを作って、今から少しずつフォロワーを増やすために準備をしています。

 

───フードライターとしても活躍するショーンならではの興味深いコンテンツになりそうですね。レストラン業界にも知り合いが多いショーンですが、コロナの影響で変化したハワイのグルメシーンについても教えてもらえますか?

ショーン:店内飲食ができなかった時期はお店を一時的にクローズしたり、テイクアウトのみで営業を続けたり、本当に苦労されていました。しかもリケリケ・ドライブインのようないつも人で賑わっていた老舗レストランの閉店は、レストラン業界においても大きなニュースでしたね。

リケリケ・ドライブイン

コロナの影響で閉店となったリケリケ・ドライブイン

───ハワイの歴史あるリケリケ・ドライブインの閉店は私もショックでした…。

ショーン:そうなんです。あんなにうまくいっていたレストランが閉店してしまうということは、ほかの飲食店はどうなってしまうんだろうって……。コロナが収まってもお気に入りのレストランやカフェがなくなっていたら悲しいですよね?そんなことにならないよう、正直、出費が増えて苦しいけれどできるだけテイクアウトして、レストランをサポートしようと思ったんです。

 

───テイクアウトしたなかでお気に入りのお店は?

ショーン:MWレストランシェフ・チャイ、晃、ジッピーズまぐろ家、パイ・ホノルルなど料理のジャンルに寄らずいろいろありますね。各店舗、手頃な価格にしたり、特別メニューにしたりいろいろ工夫されていました。レストラン自体もクリエイティブにならないとこの苦境を乗り切るのは難しいと思います。

  • 毎週テーマが変わるMWレストランのメニュー

  • ロコファンが多いジッピーズ

───高級レストランもお得な価格でテイクアウト用の料理を提供したりしていましたね。

ショーン:そうですね。価格だけでなくメニューをアレンジしたり。例えばMWレストランは毎週テーマを決めてメニューを変えていました。だから毎回違うレストランに行っている感覚で料理が楽しめるんです。それからシェフ・チャイは、ハワイアン・エアラインの機内食を担当した経験を活かして、電子レンジで数分間温めるだけで美味しく食べられるように工夫したセットメニューのウィキウィキ・ボックスの提供をスタート。$120でアントレ8品、前菜2品、デザート2品ですっごいお得だよね。

シェフ・チャイのウィキウィキボックス

シェフ・チャイの特別メニューセット「ウィキウィキ・ボックス$120」(メニュー内容は週替わり、メニューの詳細はシェフ・チャイのインスタグラムで


───すごいお得! 機内食を担当した時のノウハウをテイクアウトメニューに取り入れるとは……。

ショーン:温めた時に最高の状態で食べられるように計算されていて、素晴らしいセンス! 容器は電子レンジ使用OKでしかもリユーザブルなのでエコにもちゃんと配慮しているのもスゴイ。こうやってメニューやコンセプトを変えたり、ソーシャルディスタンスの問題を考慮して店内のレイアウトを考えたり、試行錯誤を繰り返すことでハワイのグルメシーンはさらにクリエイティブになっていくと思います。

───なんとか創意工夫でこの困難な状況を乗り越えてほしいですね。

ショーン:そうですね、これからも僕にできることがあればサポートし続けていきたいです。どのレストランも今は経済的に厳しく宣伝できるほどの余裕がないので、テイクアウトしたり、レストランにテイスティングを頼まれたりした時は、自分のSNSに掲載してできるだけ多くの人に知ってもらえるように拡散しています。ハワイ在住の方も個人のSNSなどを活用してレストラン業界を盛り上げてほしいですね。

───YouTubeのほかにも新しい活動の予定はありますか?

ショーン:日本で本を出版する予定です。おすすめのレストランをまとめたグルメ本なんですが、実は今年の3月頃に発売される予定が、コロナの影響で延期になってしまいました。コロナが落ち着いたら発売予定なので、ぜひチェックしていただければと思います。本の帯は、風間トオルさんと栗原はるみさんにお願いしました。

ショーンの新刊

ショーンの新刊「グルメガイド To Hawaii」

 

───本の出版にもコロナが影響したんですね。

ショーン:そうなんですよ。いろいろなところに影響が出ていて……。でもさっきお話したYouTubeは、ちょとずつ撮影して準備ができたら公開していきたいです。PRとしては、リテールやレストランだけでなく、今後はエッセンシャルビジネスのクライアントも増やせればいいな、と思っています。

 

───ショーンのアイデアたっぷりの企画やグルメ情報をこれからも楽しみにしています。今日はありがとうございました!

 

\ショーンからのメッセージを動画でどうぞ!/

 

★インタビューを終えて…
ビジター向けのマーケティング業界にとって大きな打撃となったコロナ。そんな厳しい状況でもショーンは、ポジティブな姿勢で新しいビジネスを練りつつ、ハワイのグルメ業界をサポートしていました。ショーンには撮影などでいつもお世話になっていて、コロナ以降久々に会うことができたのですが、いつも通り元気で明るくてニッコニコな彼にパワーをもらった気がします。

いつも会うと挨拶のように聞いてしまうのが「今お気に入りのレストランは?」という質問。今回もショーンに聞いてみたところ、「「イスタンブル・レストラン」」、「ミロ・カイムキ」、「guiebカフェ」、「1938インドシーン」「フーキ」、「シンマテイ」、「ホーリー・グレイル・ドーナツ」を挙げてくれました。

イスタンブルはホールフーズのカカアコ店近くにできた新しいトルコ料理店、ミロ・カイムキは注目のシェフ、クリス・カジオカが前オーナーより引き継ぎリニューアルしたフレンチレストラン、guiebカフェはカリヒにある安くてボリュームたっぷりのプレートランチ店です。

そして1938インドシーンは東南アジアのストリートフードにフレンチのエッセンスを加えたカカアコの新店、アイエアに誕生した台湾料理店のフーキ、シンマテイはアラモアナのフードコートでマレーシア料理を提供、カウアイ島発ドーナツショップのホーリー・グレイル・ドーナツ。……すごい、こんなにでてくるとは。さすがショーンです。今回教えてくれたお店は、私もまだ行ったことがない気になるお店ばかり! みなさんも旅行が再開したらハワイで訪れたいレストランリストに加えてみてはいかがでしょうか?

  • 2020年にオープンしたイスタンブル・レストランは本格的なトルコ料理が魅力

  • ローカルタウンのカリヒにあるGuiebカフェ

  • 道楽寿司などを展開するAOKIグループの新レストラン、1938インドシーン

  • 台湾料理店のフーキはパールカイ・ショッピングセンター内にオープン

  • ラクサのほかプレートメニューも話題のシンマテイ

  • ハニー・グレイル・ドーナツはワードセンターで週末だけ営業(2020年9月現在)

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