ハワイ州議会は1日(火)、海中のサンゴ礁を保護するため、サンゴの白化減少に影響を与えるとされる成分が配合されている日焼け止めの州内での販売を制限する新法案を承認した。
今回議会で承認された日焼け止めの販売禁止案では、紫外線吸収剤のオキシベンゾンとオクティノセクトの2種類の化学物質が配合されている日焼け止めの州内での販売を制限するというもので、オーガニックの日焼け止めメーカーの創始者などは、環境にも害を与える日焼け止めの販売が制限されるのは喜ばしいとしている。
一方、ガンの専門家らは「環境に優しいとされる日焼け止めは、一般の日焼け止めと比較した場合、価格が2倍から最大で8倍も高い値段設定となっており、日焼け止めの使用を減らしたり中止したりすることで、健康へ悪影響を及ぼす可能性もあります」とコメントしている。
なお、今回議会で承認された日焼け止めの販売制限案は、今後、ハワイ州知事の承認を得る必要があるほか、そのほかにも合法性についての検証なども行われる見込みで、最終的な同案導入時期は2021年1月になる見込みとなっている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ