アロハ！ハワイ在住・カフェ好きライターのリツコです。

美味しいコーヒーと「カフェ」が大好きで、ほぼ毎日あちこちのカフェに出没して癒やし時間（仕事時間も含む！）を過ごしている私が、ハワイでお気に入りのカフェへの想いをひたすら語る「松本律子のハワイカフェ巡りダイアリー」。

今回は、ホノルル・ダウンタウンに登場してコーヒー好きの間で話題になっている、こだわりカフェ「ドリップ・スタジオ」をご紹介させてください。

ダウンタウンのフォートストリート・モールにある、小さなカフェ。看板もそんなに大きくないし、前を通りかかっても気づかない…かもしれない静かな佇まいのお店が「ドリップ・スタジオ」です。

店内も広くなくて、カウンター席が数席に、テーブル席は2つだけ。この小さなカフェに、朝から次から次へとお客さんが途切れることなくやってくるんです。

趣味のコーヒー好きが高じてこのお店をオープンしたのが、オーナーのヴィンセントさん。ハワイではあまり見かけない「スペシャルティコーヒー」を世界中から取り寄せ、ハンドドリップで一杯ずつ淹れてくれます。

「ここハワイで、世界中の特別なコーヒーを気軽に味わえる場所を作りたかったんだ。旅行した時はもちろん、SNSなどを常にチェックして美味しいスペシャルティコーヒーを探してる。スイスやオランダ、ベトナム産のコーヒー、そして日本で焙煎されたものも仕入れてるよ。できるだけ農園やロースターと直接やりとりして、シングルオリジンコーヒー（単一農園で作られるコーヒー）を扱うようにしている。ワインと同じ感覚かもしれないよね。もちろん、素晴らしいハワイ産のコーヒーもあるよ！」とヴィンセントさん。

特等席のカウンターに座って、目の前でドリップコーヒーを作ってもらいながら、そのコーヒーの特徴や産地などの話を聞けるのは、まさに最高の時間。その日のおすすめを、お任せで出してくれることもあるので、自分でも予想しなかった味に出会えることもあるんだなあ。これがもう、本当に幸せな発見で。コーヒーの奥深さを毎回味わえて、感動しております。

常時20～30種類そろっているというスペシャルティコーヒーのほか、コールドブリューやジャパニーズスタイルのアイスコーヒーなどもあります。

また、コンデンスミルクにドリップコーヒーを注いで作る、オリジナルのベトナムコーヒーなども人気。几帳面に重さを測ってグラインドされる豆、スワンネックのポットからするするっと注がれるお湯、静かにカップへ落ちていくコーヒー…すべての所作が美しくて、どれだけ見ていても飽きません。

パートナーのケルシーさん（上の写真右）が作るペイストリーやオープントーストなども最強に美味しい！

コーヒーとともに、朝食や軽いランチを楽しむ人たちの姿が多いのも納得です。私のお気に入りはアボカドがたっぷり乗った「ハウスメイド・アボカド・スプレッド」のトーストです。

手作りのスイーツも美味しいんです。こちらはシトラス・オリーブオイル・ケーキ！コーヒーにとっても合いますよー。

ダウンタウンで働く人たちなのか、学生さんなのか、リピーターが多いのもこのお店の特徴。ファーストネームで呼び合うお客さんがたくさんいて、「今朝もいつものね！」的なオーダーがどんどん続く感じ。

こういうの、なんだかいいですよね。

ちなみにこの日は、エチオピア（GUJI）のコーヒーを出してもらいました。フルーティなんだけど優しい味わいがすごく心地よかった！カウンターにいたら、ほかのコーヒーも、ちょっとずつ味見させてくれたりして、その気遣い（というか本当にコーヒーが好きで美味しさをシェアしたいのであろうヴィンセントさんの愛！）が、たまらない…。コーヒーのこと、もっと教えてほしくなります。

今後は店内の空間をリノベーションして、ロースターマシンを導入したり、プライベートイベントができるようにする計画もあるのだそう。やばい、また通ってしまいそう。

皆さんもぜひ！特別な一杯を味わいに、ダウンタウンへ足を伸ばしてみていただきたいです。それだけの価値、ありますよ。