ハワイ限定焼酎を作るノースの蒸溜所へ行ってみた!

ハワイ限定焼酎を作るノースの蒸溜所へ行ってみた!

年2回のみ販売のハワイの芋を使った幻の焼酎「波花」。20作めを販売中の時期にノースショアにある焼酎蔵へ。そこにはさらなる限定酒が!

公開日:2023.05.31

更新日:2023.06.01

編集部の日常ブログ

アロハ! ヒロヨです。

お酒時々グルメ担当の私が編集部の日常ブログで今回ご紹介するのは、ハワイ産焼酎「波花」を作っている「ハワイ焼酎カンパニー」。ついにレストランやバーを飛び越えて蔵まで来てしまった…。実はずーっと興味があって行ってみたかった場所だったので、やっと念願が叶いました〜。

波花を作っている平田さんご夫妻のストーリーや波花の製造については過去にも記事にしていますので、まずは以下の記事からご覧ください。

というわけで、ノースショアにあるハワイアン焼酎カンパニーの焼酎蔵がこちら。
ハワイアン焼酎カンパニー

ハレイワにある焼酎蔵へは、ホノルルから車で約1時間ぐらい。

ハワイアン焼酎カンパニー

そして蒸溜所の内部はこのようになっています。日本から持ち込まれたかめ壺がずらり。機械化が進む日本でもこういう昔ながらの製法で作っているところはあまりないのだそう。年間約6000本の焼酎をこの空間でコツコツ平田さんが作っているのかぁ…。すごいな〜。今度波花を飲む時はしみじみ感謝しながら飲まなければ!

ハワイアン焼酎カンパニー

米麹を作る麹部屋も見せていただきました。木に囲まれて日本感がぐっと強く感じられるお部屋です。手入れが行き届いてますよね〜。

ちなみに波花の製造工程を説明してくれるテイスティングを含めた蒸溜所のツアーも実施しています。大人限定でウエブから申し込みができるのですが、平田さんが作業の合間に行っているため、実施日が限られおり、予約待ちの方も多いので大体2〜3カ月前に予約をするのがベター

ハワイアン焼酎カンパニー「波花」

こちらが波花。ラベルも素敵だなぁ。波花は年2回の出荷です。取材させてもらった5月は、ちょうど20作めとなる波花No.20($43.75)が販売中でした。次の波花は秋頃の販売。なくなり次第終了となります。波花は毎回使用するサツマイモの種類や産地が異なるのですが、No.20はマウイ島の芋を使用。夏に採れたサツマイモは雨量が少ない時期に育つので糖分が高く、焼酎としてはドライに仕上がるそうです。毎回少しずつ違った味わいが楽しめるのも波花の魅力ですね。

そして、波花以外にも毎回限定のお酒が販売されているのをご存知ですか?

ハワイアン焼酎カンパニー

今回は波花の原酒を日本の栗の木を使って長期熟成させた、ウィスキースタイルの芋焼酎「バンザイストロング 栗」($46.75)、波花の原酒を使った焼酎ジン「ハレイワ レインボー」($68)の2種類。こちらのラベルもかっこいい〜。どちらも約300〜400本ほどの限定生産なので超貴重な幻の酒なのです。

バンザイストロングは、年に1、2回作っているそうで今回は日本の栗の木をハワイのキアヴェでスモークしたものを焼酎に漬け込み熟成させたのだそう。ハワイと日本の木を使ったハイブリッド酒! 色も美しい琥珀色です。ほぼウィスキーの味わいですが、後味に焼酎の甘みが残る感じ。ユニークな発想ですよね。

そして「ハレイワレインボー」は焼酎ジン。

焼酎ジン???

初めて聞いたお酒のような。

「ジンは、ざっくり言うとベースとなる蒸留酒にジュニパー・ベリーなどのボタニカルを加えて再蒸留したお酒。ジンって地域性が出るお酒なんですよね。京都でクラフトジンを作っている友人がいるのですが、そこでは京都ならではの柚子や抹茶などを使ったクラフトジンを作っているんです。彼からジンの作り方を教えてもらって、僕らもハワイらしい素材でできないかなと思って完成したのがこのハレイワレインボーなんです」と平田さんが説明してくれました。

ハワイアン焼酎カンパニー

実は焼酎を蒸留するのに平田さんが使用している昔ながらの木の樽(写真上の左側)は、ジンを蒸留するには不向き。というのも、ボタニカルの香りが木に染み込んで焼酎の味を邪魔してしまう可能性が高いから。

ハワイアン焼酎カンパニー
でも7、8年前にここへ偶然ツアーで訪れ、知り合いになったカナダ人の方がお酒を作る機械を製造していて、ステンレス製の蒸留器(写真上)を使ってみないか?ということで2年前ぐらいにこれを購入。この蒸留器を導入したことでジンが作れるようになったのだそう。

ハレイワレインボーには、ジュニパー・ベリーのほか、ザボン、ハイビスカスの花、リム(海藻)、月桃、ティリーフ、マンゴーなどの約7種類の植物を使用。だからレインボーという名前なんですね〜。やわらかく口当たりの良いジンなのでロックがおすすめ。もちろんカクテルにもぴったりです。お値段は少し高めですが、この焼酎ジンを1本作るのに約2本の波花が必要と聞いて、納得の価格です。

ハワイアン焼酎カンパニー

「僕たちのテーマというかミッションは、日本の伝統的な焼酎作りとハワイの自然の農作物とのコラボレーションだと考えています。ここからブレることなく、毎回限定の新しいお酒作りをしています」と平田さん。たくさんの方がサポートしてくれるともおっしゃってましたが、焼酎作りに対するまっすぐな姿勢と手間暇かかる製法で気が遠くなるような作業を黙々とこなす平田さんの姿を見ると、自然に手を差し伸ばしたくなるのだと思います。

ハワイアン焼酎カンパニー

ちなみに波花はレストランでも提供しているところがありますが、バンザイストロングとハレイワレインボーはレストランには卸していないので、ここでしか購入できません。メールで予約して焼酎蔵でのピックアップとなります。以下のウエブサイトで詳しい注文方法をご確認ください。今(2023年5月末)がちょうど販売の時期ですよ〜。

日本語サイト→https://kaloimo.exblog.jp/
英語サイト→https://www.hishochu.com/

そして、波花の飲み方はロックやソーダ割りなどはもちろん、平田さんが鹿児島で焼酎作りの修行中に知った飲み方も教えてもらいました!

波花

それはお湯割り

「鹿児島では一般的な飲み方なんですけど、焼酎3に対してお湯7ぐらいでお湯割りにするんです。しかもお湯を先に注いでから焼酎を注ぐ。この順番を間違うと怒られるんですよね(笑)。割合は人それぞれの好みがありますが、まずはこの割合で一度飲んでみてください。風味がさらに良くなりますよ!」

焼酎に梅干しを入れてお湯割りをしたことはありますが、お湯だけで割ったことはないかも…。というわけで、実際に試してみました! ロックと飲み比べてみたのですが、お湯割りのほうが、まろやかで甘みがぐっと増したような感じで、お芋の風味がしっかり味わえました。温度だけでこんなに風味が変わることにびっくり。お試しあれ〜。

ノースショアで平田さんが作り続けている焼酎は、ハワイでしか味わえない貴重なお酒。波花の21作めはどんな味わいになるのか、そして次回はどんな限定酒が登場するのか期待が高まります。ハワイの食材と日本の伝統技術が融合した地酒をぜひお楽しみください!

次回は編集部のエリカが「ワアヒラ・リッジ」をご紹介します。

ハワイアン焼酎カンパニー

住所
HI

GoogleMAPで見る

この記事に関連するキーワード
  • この記事をあとでまた
    みたい場合は、
    マイページにクリップ!
  • クリップする

この記事をお友達にシェアしよう!

キーワードから探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
島・エリア
CLOSE
CLOSE
お店を探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
目的別一覧ページ
はじめての方へ
CLOSE
CLOSE
page top