ホノルルで進む新アロハ・スタジアム・エンターテインメント地区(NASED)開発事業で4月23日、アロハ・スタジアムの解体作業が新たな節目を迎えた。
建設作業員はこの日、「トリッピング」と呼ばれる工法を用いてスタジアム北西側の区画を撤去した。トリッピングは構造物の支えとなる部分を取り除き、安全かつ制御された形で崩壊させる工法だ。
前週にも別の区画で同様の作業が行われたが、今回は複数世代にわたる関係者や支援者らが招待され、解体の様子を見守った。参加者らは歴史の一幕に別れを告げるとともに、ハワイ大学や地域社会の新たな時代の始まりを祝った。
ハワイ大学マノア校フットボールチームのティミー・チャン監督は、「地域や州の多くの家族にとって素晴らしい思い出が詰まった場所だが、解体される様子を見ると、新しい思い出が生まれることへの期待も感じる」と述べた。
また、元ハワイ大学マノア校フットボール監督で元NFL選手のジューン・ジョーンズ氏は、「スタジアムの改修について25年間話し合ってきたので、ようやく何かが実現しているのを見ることができて良かった」と語った。
開発を手がけるスタンフォード・カー氏によると、総事業費6億5,000万ドルの官民連携プロジェクトは2029年の開業に向けて進行中で、新スタジアムは約3万1,000席を備え、将来的には1万席の増設も可能な設計となる予定だ。
カー氏は「スタジアム建設にはさらなる資金が必要であることは認識しているが、まずは解体作業からプロジェクトを前進させている。現在は基本設計の60%が完了しており、今後も設計を進め、詳細設計や一部建設へと移行していく」と説明した。
さらに、「この施設は地域の資産であり、地域社会全体に参加し、関わってもらいたい」と述べた。
カー氏はまた、今会期で審議されている上院法案3218号について、スタジアム周辺の住宅やインフラ、商業エリアの整備費用を賄う助けになるとの期待を示した。同法案は、各郡が公共インフラ整備のために民間資本を活用できるようにする内容となっている。議会には翌週金曜日までに法案を前進させるかどうかの判断が求められている。
アロハ・スタジアム暫定マネージャーのマイク・ヤダオ氏は、「ハワイでは建設事業に対して悲観的な見方が広がりがちだが、地元には優れた人材や資材があり、素晴らしいスタジアムと活気あるスタジアム地区を建設する力がある」と述べた。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ

