犯罪者のワイキキへの立ち入り制限案を検討

2022.02.22

日刊ローカルニュース

ワイキキでの犯罪率の上昇を受け、議会では過去に犯罪を犯した人物のワイキキなどへの立ち入りを制限する法案の導入についての検討が進められていることが明らかになった。

今回検討されている法案HB1502では、同じビジネス街やリゾート地で4つの軽犯罪を犯した者に対して、一時的に同地への立ち入りを制限するほか、立ち入り制限解除後に再び軽犯罪で逮捕された場合には30日以下の懲役に処すことなどの案が盛り込まれている。

ワイキキとアラモアナ地区選出のエイドリアン・タム州議会議員は「ワイキキやアラモアナには、いつか自分が被害者になるのではと怯えている家族や高齢者が多くいます。住民の方々はHPDと協力して近隣のパトロールを行い、犯罪行為を抑止する努力をしていますが、もっと多くの抑止力が必要です。パトロールのメンバーは、ワイキキで逮捕や検挙された85人の常習犯がいることを把握しており、その人数は増え続けています」とコメントしている。

一方、マット・ロプレスティ州議会議員は「ハワイが一番避けたいのは、どのような理由であれ地元の人が入れないような特定の飛び地ができることだと思います」とコメント。犯罪者に対する一部地域への立ち入り制限は、危険な先例を作ることになるとしている。

なお、同案に関しては2回の公聴会が行われているものの、すでに多くの反対票が投じられており、今後、同案についての検討が継続されるかは不明となっている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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