火山の有毒ガスでガイドが死亡

2018.02.04

日刊ローカルニュース

ハワイ島カラパナ地区で1日(木)、火山国立公園の境界線の外、約300ヤードのカラパナ溶岩流近くでハイキングツアーを行っていたガイドのショーン・キングさん(51歳)が、有毒ガスが原因で死亡していたことが明らかになった。

当局は、1日(木)4:00ごろ、3人のハイカーを引率していたキングさんが突然倒れたとしている。事故発生時は周辺で大雨が降っており、関係者は、溶岩流周辺で雨が降ったことで有毒ガスを含む蒸気雲が発生し、キングさんは有毒ガスを吸引してしまったとみられている。

キングさんが倒れた後、ハイカーのひとりが数時間にわたって携帯電話の電波が届く場所まで移動し、警察などに通報。同日8:15ごろに事故に関する通報を受けた消防署員らが現場に急行したものの、署員が到着した9:00ごろには、すでにキングさんは意識不明の状態で、病院に空路で搬送されたものの、死亡が確認されたとしている。

なお、キングさんが引率していた、22歳のサウスカロライナ州出身の女性、23歳のニュージャージー州出身の男性、22歳のニューヨーク州出身の男性の計3名は軽症で病院での治療を受けたものの、命に別状はないとされている。

米地質調査所では、溶岩流周辺では、二酸化硫黄や塩酸などを含む有毒ガスが発生することがあるほか、蒸気が発生することで足場の見通しが悪くなって溶岩流の亀裂などに足を取られたりする可能性も上がることもあるとして、ハイカーに対し注意勧告を行っている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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