アラスカ航空がハワイアン航空の買収を発表

2023.12.04

日刊ローカルニュース

全米第5位の大手航空会社であるアラスカ航空は3日(日)、ハワイアン航空を19億ドルで買収すると発表。今回の買収による合併契約に基づき、アラスカ航空はハワイアン航空を1株当たり18ドルで買収することになり、その取引額にはハワイアン航空の純負債9億ドルが含まれるとしている。

3日(日)に行われた記者会見で、アラスカ航空のベン・ミニクッチCEOは「2社の統合により、ハワイの人々により良いサービスを提供できるようになり、さらに強力な航空会社を生み出すことができます。 また、ハワイアン航空の伝統を尊重する方法で統合することに大きな責任を感じています」とコメント。買収後もハワイアン航空のブランドは名前だけでなく、空港での独特のブランディングにおいても存続を維持すると表明しているほか、アラスカ航空とハワイアン航空が合併することで、より多くの接続性、目的地の選択肢の拡大、より強力なプラットフォームを提供することで顧客に利益をもたらすだろうとしている。

また、ハワイアン航空のピーター・イングラムCEOは「アラスカ航空との合併は、創立94年のハワイアン航空の歴史の中で最大の発表となりました。しかし、私たちは顧客と従業員の成長と機会を予見しています」とコメントしている。

一方、ハワイ州のグリーン州知事は今回の買収に関し「アラスカ航空もハワイアン航空も非常に質の高い企業ですが、最終的には州のニーズがすべて満たされ、すべての従業員が大切にされるよう、司法長官と共に買収と合併に関し注視していきます」とのコメントを発表している。

また、ハワイアン航空のパイロット組合とアラスカ航空の6,800人以上の客室乗務員とハワイアン航空の2,200人以上の客室乗務員を代表する客室乗務員協会は、合併に関するさらなる詳細を求めるとコメント。これに対し両航空会社の最高経営責任者(CEO)は、ハワイアン航空のすべての組合員には雇用が保護されるとしている。ただし、ハワイアン航空には組合に所属していない従業員が約1,400名おり、航空会社側は現時点で将来的に何名が雇用されるのかを語るのは時期尚早であると述べるとともに、アラスカ航空のミニクッチCEOは「CEOが二人いることはあり得ない」と述べている。

なお、今回の買収に関しては両社の取締役会によって承認されているものの、今後、ハワイアン・ホールディングス株主の承認が必要となっている。また、航空会社の統合が最終的に航空運賃の高騰につながる可能性を懸念しする米国規制当局による認可も必要で、最終的に買収が承認されるまで今後12~18カ月はかかるとみられており、ハワイアン航空のイングラムCEOは「合併が承認されるまでは通常通りの業務であり、ハワイアン航空とアラスカ航空は独立した航空会社として運航を継続します。 私たちは、ネットワーク全体で信頼性の高い、親切なサービスを共有できることを楽しみにしています」と語っている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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