州教育局が学校へのオピオイド拮抗薬の配布を推進

2023.04.23

日刊ローカルニュース

ハワイ州内で薬物過剰摂取による死亡者数が急増していることなどを受け、州教育局では、学校でのオピオイド系薬物の過剰摂取から命を守る緊急拮抗薬の「ナルカン」の配布を推進。州内にある公立校ではナルカンの常備を独自に進める学校が増加している。

「ナルカン」は、緊急時用のオピオイド解毒剤として知られている鼻腔用スプレーで、現在、各学校では独自の判断でナルカンの備蓄を実施。オアフ島エヴァ地区にあるイリマ中学では当局にナルカンの配布を要請し、約2カ月前にナルカンを受け取ったとしている。

イリマ中学のグリーンランド校長はナルカンの備蓄について「現時点で校内で違法薬物の過剰摂取による事故などは発生していませんが、12~14歳の時に違法薬物の摂取を開始することが多いとのデータがあり、万が一に備えて準備をすることは必要です」とコメント、現在、当局から無料で配布されたナルカンは校内の保健室で保管されているものの、将来的には校内のほかの場所にもナルカンを保管できるようにすることが目標であるとしている。

なお、州教育局では、学校職員の少なくとも1名が保健省が監督しているナルカンに関するトレーニングコースを修了すれば、キャンパス内にナルカンを備蓄できるとしており、昨年の12月以降、300名以上の職員がトレーニングコースを受講。当局関係者は将来的に州内のすべての学校でオピオイド拮抗薬が備蓄できるようになることを望んでいるとしている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

キーワードから探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
島・エリア
CLOSE
CLOSE
お店を探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
目的別一覧ページ
はじめての方へ
CLOSE
CLOSE
page top