オヒアの樹の病気をオアフ島のワイアナエ山脈で確認

2023.04.11

日刊ローカルニュース

国土天然資源局は10日(月)、オアフ島外来種委員会が実施した外来種調査によって、オアフ島ワイアナエ山脈でオヒアの樹に影響を与える致命的な真菌が初めて検出されたと発表した。オヒアの樹を急激に枯死させることで知られている病原体は、これまでオアフ島ではコオラウ山脈でのみ確認されていた。

当局によると、40フィートのオヒアの樹が感染症状を示していたため、サンプルを採取してヒロの米国農務省農業研究サービス研究所に送付し分析を依頼。その結果、オヒアの樹を枯死させる原因となる2種類の真菌のうち、攻撃性の低い菌を検出したため、病原菌の拡散を防ぐため、菌が検出された樹の倒木作業を行ったとしている。

ハワイ州内では、ハワイ島とカウアイ島でのみ攻撃的なオヒアの樹を枯死させる真菌が確認されているとしながら、オアフ島では攻撃性の低い病原体が、住宅地6件、森林地帯、原野6件の合計12件となっており、当局では今後も病原菌の拡散に対する注意が必要であるとするとともに、ハイキングに出かけた際には、靴やそのほかに使用した道具を十分に洗浄したり、車を洗車したりするとともに、道中にある植物を移動させたり傷つけたりしないことで、残されたオヒアの森を守ることができるとして、住民や観光客に対して注意と協力を促している。

ハワイ島ではすでに100万本以上のオヒアの樹が病原体によって枯死しており、州農務省では、ハワイ島から花、葉、種子、茎、小枝、挿し木、未処理の木材、丸太、マルチ、生ゴミを含むオヒア樹やオヒアの樹の一部などの持ち出しを監視するため、ヒロ空港とコナ空港にて検疫制限を設定。当局関係者は、今週はハワイ島ヒロでフラの祭典であるメリーモナークフェスティバルが開催されるため、州内の何千人もの人々がヒロに向かっているものの、その移動がすべての原生林へのリスクを生み出す可能性があるとし、ハワイ島を訪れる人々に対し、ハワイ島からオヒアの樹の持ち出しを行わないよう注意している。

なお、ハワイ島から検疫法に従わずにオヒアの樹や一部を持ち出した場合には、軽犯罪で起訴され、初犯の場合は$100から最大$10,000の罰金が科される可能性があるほか、2回め以降の違反の場合には罰金の支払いだけでなく収監される可能性もある。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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