さあ、ここからが、このレポートの本題である、
「アワビって本当に美味しいの？ お値段が高いだけの価値あるの？」
の検証です。

ひらたく言えば、「アワビを食べる！」。

前置きが長くなりましたが、アワビの調理の仕方も含め、ご紹介します！！

育つ過程を見学し、すっかりアワビに情が移ってしまったため、私はアワビをさばくことができません...ので、リツコ編集長にがんばっていただきました。

保冷バッグから取り出したアワビたちは、お互いにガッチリ吸着し合っていて、引き離すのがむっちゃくちゃ大変でした。離した時、相手のアワビの殻の一部ごと引きちぎれてしまうほどの吸着力。

なんとかアワビ同士を引き離し、単体になったところで、今度はお刺身用に、殻から身を引きはがします。大きめのスプーンを殻と身の間に差し込み、メリメリメリっと力づくでやります。私、絶叫（苦笑）。リツコ編集長、さすが頼りになる〜。もしあなたがいなかったら、私はこのアワビを飼うことになっていたと思います。

いや、わかってますよ、調理の際に「かわいそう！」とか言い出す人の迷惑さ。
わかってはいるんですが、アワビがすごく活きがよくて、元気すぎてですね...もう少し、半分死にかけぐらいの状態だったら良かったのになと思いました。

新鮮さが売りなのに、本末転倒ですが。

気を取り直して。
私は蒸しアワビを担当します。

やり方は簡単。アルミホイルで、アワビを殻ごと包むだけ。これなら私にもできる！

ホイルに包んだアワビを、あらかじめ加熱したオーブンに入れ、約7分。
バーベキューでも同じく7分でちょうど良い頃合いになるそうですよ。

7分の間に、先ほど殻から剥がした身をスライスします。ここまで来れば、すっかり食べ物としての見た目になって、私もやっと「美味しそう〜！」と思えるように。

お刺身アワビも蒸しアワビも出来上がりました。
スーパーで買ってきたお惣菜やビールと一緒に、さあ、いただきましょう〜！

バラちらしの上に、お刺身アワビをあしらってみました。これだけで数段豪華になりますね！

まずは、お刺身アワビを実食したリツコ編集長。
どうですか、どうなんですか？

「ん〜〜〜〜〜〜、これはね、メグちゃん...これは、すごいよ...（リツコ）」

ちょっと、食レポになってませんよ！

「おばあさんにも食べさせてあげたい（リツコ）」

リツコ編集長がハイジみたいなことを言い出したところで、私も蒸しアワビの実食に。

アルミホイルをほどくと、ほっかほかの湯気とともに、ふっくら蒸しあがったアワビがこんにちは。身を殻から剥がすのに少しコツがいりましたが、サザエのつぼ焼きと同じ要領で、グッグッと力を込めると、最後にドゥルンっと肝のところが取れました。

大粒のアワビを、カットすることなく、一個まるごと食べちゃいます。
いきますよ〜。

ぱくっ。

......。

「...え？ っていうか、これ何ですか？ 初めて食べる衝撃の味です。こんな食べ物、知らない（メグミ）」

歯ごたえがどうとか、旨味がどうとか、美味しいとか感動といった言葉すら飛び越えて、私が感じたのはひたすらに「驚き」でした。びっくりしすぎて、うっすら涙が出てきました。これがアワビの実力なのですね。

じつは私たち、醤油を買い忘れるという大失態を犯していたのですが、醤油もほかの調味料も一切不要の、圧倒的な味の濃さ。アワビ自体も旨味のかたまりなのですが、そこに海洋深層水の程よい塩気も加わり、何もつけなくても最高のハーモニーがそこにありました。アワビ、高いだけの理由ありますね〜。お値段以上ですね。

次にハワイ島に行く時には、必ずビッグアイランド・アバロニを買って帰りたいと思います。もうこれは、ハワイ島に行った時にはマスト事項でしょう。

心から、おすすめです！！

ちなみに...。
オアフ島でも、毎週土曜日のKCCファーマーズ・マーケットや、アラモアナセンター1階に常設のショップでアワビを購入することができます。あまり大粒は多くなく、サイズの選択肢は少なめかもしれませんが、ハワイ島に行く予定がない方は、KCCやアラモアナをチェックしてみるのも有りかと思いますよ。