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フラカンファレンス〜クムフラの言葉に学ぶ

フラカンファレンス〜クムフラの言葉に学ぶ

11月にハワイで行われたフラ・カンファレンスに通訳として参加したフラナビゲーター・ダイスケさん。その様子やクムフラからの学びをシェアしてくれます。

公開日:2015.12.03

更新日:2017.06.15

よしみだいすけのフラナビ・コラム

Aloha!ヌイ・ダイスケです。

フラナビゲーターとして年に一度の楽しみな仕事があります。
ワイキキ・フラ・カンファレンスでの通訳の仕事です。
ハワイ語の歌についてクムフラが語る言葉を通訳しながら、毎回改めて発見することが必ずあるからです。
先週末(11月20日〜22日)、3日間に渡ってハワイ・コンベンション・センターで開催されたワイキキ・フラ・カンファレンスに通訳として行ってまいりました。

hula01.jpg

公式サイト:www.waikikihulaconference.com/

フラ・カンファレンス参加者が期間中に受けることができるのは、オープニング・セレモニーを含め最大9クラス。
3日間とも午前中に2セッション、午後に1セッションの一日計3セッション。そして各セッションともレベルや種類別に9つのクラスから選びます。9つのクラスとは...
 フラ・カヒコ初級
 フラ・カヒコ中~上級
 フラ・アウアナ初級
 フラ・アウアナ中級 X 3クラス
 フラ・アウアナ上級
 クラフト制作
 セミナー

そしてぼくが今年通訳を担当したのは以下の8クラスでした。

フラ・カヒコ初級: ジョアン・リンジー『プウオニオニ』
フラ・カヒコ中~上級: ティアレ・ノエラニ・カアイナ『ア・キロハナ・オ・カ・ラニ』
フラ・カヒコ中~上級: イヴァラニ・カリマ『ノ・ルナ・イ・カ・ハレ・カイ』
フラ・アウアナ初級: カピオラニ・ハオ『カハ・カ・マヌ』
フラ・アウアナ初級: ヒイレイ・マックスウェル・ジョアン『メ・カ・ナニ・アオ・カウポー』
フラ・アウアナ中級: トレイシー・ロペス『クウ・レイアーヌエヌエ』
セミナー: フラ保存協会『ハワイアン・ルーム』
セミナー: クウイポ・クムカヒ『ハワイアン・ストーリー・ソング』

daisuke01.jpgdaisuke02.jpgdaisuke04.jpgこれだけのクラスを一気に通訳すると、クムフラと一言で言っても本当に人それぞれであることが身に沁みてわかります。フラのスタイル、得意とするもの、コミュニケーションの仕方、意識の違いがはっきりとあります。

たとえば...
フラのスタイルについては言うまでもありません。流派が違えばスタイルが違うのは当然です。基本ステップの細かな動きや手の位置や動かし方は、クムフラがどの流派を継承しているかによって違いがあります。

クラスの進め方やムード作りにも違いがあります。これは流派よりもパーソナリティーの違いによるところが大きそうです。エネルギーに溢れた元気いっぱいな先生もいれば、静かに黙々と進める先生もいます。説明が上手い人、あまりうまくない人、どちらもいて、通訳の立場から見ればもちろんやりやすいのは説明の上手い人の通訳です。話があっちに行ったりこっちに行ったり、結論がブレていたりする通訳泣かせのクムフラもいらっしゃいます。

クムフラの意識の違いについても考えさせられます。フラに限らずハワイの伝統を受け継ぐ師というのは、日本や他の国の伝統芸能・職人芸の師匠・親方と共通するものがあるようです。その一例が「質問のタブー」。弟子は師匠に気軽に質問をするものではない、という暗黙のルールのこと。質問する前に、よく見て、黙って真似をしなさい、という考え方です。このような昔ながらの考え方を持っているクムフラは、それを知らない日本からの受講生が期待するようには質問に答えてくれません。核心の部分に触れないではぐらかすような答え方をしたりします。このようなクムフラのもとでは、意見も注意も質問も控えるのがスマートでしょう。対して、アメリカの学校の先生のように質問大歓迎なクムフラもいます。質問するということは勉強熱心な証拠と考え、思慮深い質問にはさらに喜んで答えます。

参加者にとって気になるのが、クラスで習ったメレの踊りや歌の録画録音が許されるかどうか。伝統的にはフラの学びに、書く、録音する、録画する、はNG。ワイキキ・フラ・カンファレンスでは多くの場合、個人での閲覧限定で録画録音が許可されますが、クムフラによっては録画を許可しない場合があることも頭に入れておくべきでしょう。時代の変化やニーズへの対応の仕方は人それぞれです。

daisuke03.jpg以下は、ぼくが通訳を担当したセッションの一言感想。

フラ・カヒコ初級: ジョアン・リンジー『プウオニオニ』
イリイリ(石)を手に持って鳴らしながら座った状態で踊るフラ・ノホ。古典中の古典。ジョアンさんはご高齢の大御所クムフラで、教え方も昔ながらのスタイル。彼女の眼の奥の鋭さに、昔のフラ教室の厳しいレッスン風景が想像できるようでした。クムのアシスタントとしてレッスンに参加していたインストラクターの方々のフラを録画することが許されました。

フラ・カヒコ中~上級: ティアレ・ノエラニ・カアイナ『ア・キロハナ・オ・カ・ラニ』
ジョアンさんとは対照的なノエラニさんのレッスンはとても現代的。歌の内容に関する説明、質問への受け答え、とてもわかりやすい。ハワイ王国のエマ王妃が書いた歌のフラ。クラスの最後に参加者同士で録画しあうことが許されました。

フラ・カヒコ中~上級: イヴァラニ・カリマ『ノ・ルナ・イ・カ・ハレ・カイ』
フラマスターの故ジョージ・ナオペの弟子、イヴァラニさんのレッスンは伝統と現代のバランスがとてもいいという印象。難易度高いカヒコを活気あるムードで教えていた。彼女のチャントの歌声とイプヘケを叩く音が、なんとも言えず胸に響きました。クラスの最後にイヴァラニさんのアシスタントのダンサーを録画することが許されました。

フラ・アウアナ初級: カピオラニ・ハオ『カハ・カ・マヌ』
オチャメで人間味溢れるキャラクターが人気のカピオラニさんが今回選んだのは、カワイカプオカラニ・ヒューエット作の名曲『カハ・カ・マヌ』。歌の背景にある古代の日蝕に関わる伝説に触れながらフラのモーションをわかりやすく教えていました。クラスの最後に参加者同士で録画しあうことが許されました。

フラ・アウアナ初級: ヒイレイ・マックスウェル・ジョアン『メ・カ・ナニ・アオ・カウポー』
マウイ島から飛んできたヒイレイさんは物静かな印象のクムフラ。自身の地元のことが歌われた軽快な曲『メ・カ・ナニ・アオ・カウポー』を課題曲に、淡々とクラスを進めていました。

フラ・アウアナ中級: トレイシー・ロペス『クウ・レイアーヌエヌエ』
クム自らウクレレを弾き歌いながら行うレッスンの素晴らしさを体験させてくれたトレイシーさん。愛しい娘を思う父親の気持ちが歌われる『クウ・レイアーヌエヌエ』が課題曲。ぼくは初めて聴くメレ、心に響く歌詞の歌に出会えて嬉しかったです。

セミナー: フラ保存協会『ハワイアン・ルーム』
今回一番印象に残ったのがこのセッション。1930年代から60年代のニューヨーク、マンハッタンにあった、セレブが集まるハワイアン・エンターテイメントの聖地The Hawaiian Roomのドキュメンタリー・フィルムを観て、当時活躍したハワイ出身のエンターテイナーによるミニ・ショー。出演者のひとり、現在86歳のモナさんには、歌い始めた途端に周りの空気変えるパワーの凄さに震えました。

セミナー: クウイポ・クムカヒ『ハワイアン・ストーリー・ソング』
優しい歌声がたまらないクウイポさんが、歌うことへの思い入れについて語る。歌のメッセージを声に乗せたハワイアン・ミュージックとはこういうものだ!という歌のデモンストレーションはとても心地良かったです。

daisuke05.jpgdaisuke06.jpgdaisuke07.jpg09.jpgワイキキ・フラ・カンファレンスでどのクラスがオススメか、どのクムフラがオススメか、よく聞かれますがぼくの答えはひとつ。受ける側との相性があるから、人のオススメは参考にならないということ。でもそれでは身も蓋もないので、アドバイスらしいことを言うならば、年配のベテラン・クムフラから若いクムフラまで、できるだけいろいろな年齢層のクムフラのクラスを取りましょう。違いから学ぶことがあってとてもいいです。歌の振り付けだけ持って帰れればいい、というのではもったいない。クムフラのレッスンを直接受けられる、というのは貴重なことです。その現場でしか吸収できないことがたくさんあるはずなのです。それを受け取る感受性と英語の聞き取り能力さえ高めていれば。

daisuke08.jpg最後に、今年は例年に増して多くの方から声をかけていただきました。
Hawaiian Dictionary for Hula Dancers ~たくさんのメレから集めた言葉たち」の読者のみなさまに感謝!

◆お知らせ◆
2016年2月に日本各地を巡る講演ツアーを計画しています。今後Facebookページでスケジュールを発表していきますのでチェックしてください。フラ教室、ハワイアン・レストランでの講演希望、お問い合わせはこちらまで。hulanavi@gmail.com

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