感動のナ・ホク・ハノハノ2014授賞式へ!

感動のナ・ホク・ハノハノ2014授賞式へ!

ハワイ音楽の最高峰! ドキドキワクワク、そして感動いっぱいの「第37回ナ・ホク・ハノハノ・アワード」の様子をお伝えいたします!

公開日:2014.05.31

更新日:2017.06.14

ハワイのイベント・レポート

 アロハ! ナナです。
 ハワイで毎年5月に、約1カ月間にわたり開催されるハワイアン・ミュージックづくしのイベント「メレ・メイ」。なかでも、さまざまな賞を授与するフィナーレとも言うべき「第37回ナ・ホク・ハノハノ・アワード」セレモニーへ、編集部メンバーで行って来ました!

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 会場となるハワイ・コンベンション・センターには、各賞にノミネートされている多くのアーティストやメディア関係者が勢ぞろい。ナ・ホクはハワイのグラミー賞とも呼ばれ、テレビの生中継もある大きなセレモニー。ゲストやアーティストはみんな華やかな格好で、写真を撮ったり、おしゃべりをしながら、式の開始までの時間をゆったりと楽しんでいる様子が見られます。

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 テレビ中継が始まるまでは、みんな食事をしながら、ゆっくりと授賞式は進行。授賞式の合間にはライブパフォーマンスなども披露され、注目アーティストやバンドによる華やかなステージを楽しめます。そして時間になると同時に、美しいグループ混声のチャント(ハワイ語の詠唱)が始まり、テレビ中継開始!

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 楽曲やミュージシャン本人だけではなく、彼らをサポートする縁の下の力持ちとも言うべき人たちも表彰されるのがナ・ホクの素敵なところ。まずは、優秀なCDのカバーデザインに贈られるグラフィック賞を皮切りに、エンジニアリング賞などの賞を次々と発表。

 またハワイ音楽に貢献した人であれば、年齢や性別、国籍に関係なく受賞のチャンスがあります。今年は日本人の山内 "ALANI" 雄喜氏がKi Ho'alu Foundation Legacy Award(スラック・キー・ギター・レガシー賞)を、そして日本で活躍するバンドHoene(ホエネ)がInternational Album Recognition Award(インターナショナル・アルバム賞)を受賞していて、なんだか同じ日本人としてうれしくなりました。

 Instrumental Composition(インストゥルメンタル作曲賞)では、デイビッド・カマカヒ氏&ハーブ・オオタ・ジュニア氏が受賞。ハーブ・オオタ・ジュニア氏はUkulele Album of the Year(最優秀ウクレレ・アルバム賞)と合わせてのダブル受賞です。

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 ハーブ・オオタ・ジュニア氏は受賞後のインタビューで「今年に入って、私は大切な人を2人も亡くしました。私の音楽、そしてこの賞は彼らに捧げたいと思います」と語ってくれました。この2人というのはナ・ホクにもノミネートされていて、メレ・メイ直前に急逝したチノ・モンテロ氏と、デイビッド・カマカヒ氏の父であり、ハワイ音楽の大御所デニス・カマカヒ氏のこと。同じ音楽を愛する仲間であり友人であった2人への想いを感じ、思わず胸がいっぱいになりました。

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 今年はダブル受賞、トリプル受賞など、複数の賞を取った人が多かった印象を受けました。そのうちのひとり、マーク・ヤマナカ氏はSingle of the Year(最優秀シングル賞)、Album of the Year(最優秀アルバム賞)、Male Vocalist of the Year(最優秀男性ボーカリスト賞)の3冠! またヤマナカ氏のアルバム「Lei Maile」はLiner Notes Award(ライナーノーツ賞)も受賞しています。

 日本でも多くのライブイベントなどを行い、ファンも多いヤマナカ氏は「ハワイアン・ミュージックの知名度を上げ、世界へと発展していく手伝いをしてくれた日本のファンにはとても感謝しています。また近いうちに日本へ行きライブを行うので、皆さんに会うのを楽しみにしています」と、日本へ向けてうれしいメッセージをくれました。

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 なお今年は最優秀男性ボーカリスト賞がヤマナカ氏とカマカ・クコナ氏の2人に贈られました。この部門で、2人同時受賞というのは実に30年ぶり。クコナ氏はMost Promising Artist of the Year(最優秀新人賞)も受賞している期待の大型新人!

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 受賞したお気持ちはいかがですか?という質問に「全く予想していなかったことです。ほかにも素晴らしいアーティストの方々が大勢いるなかで受賞したことにまだ驚いています」と、恥ずかしそうに語る謙虚な姿勢がとても印象的でした。

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 Female Vocalist of the Year(最優秀女性ボーカリスト賞)に選ばれたのはフル・リンジー氏。彼女はこれが初のナ・ホク受賞なのですが、実は受賞したアルバムは彼女にとって3枚めの作品。本当は出す予定はなく、歌手もやめてしまおうと思っていた彼女の背中を押したのは「ママ、もう1枚だけ頑張ってみようよ!」という娘さんの言葉だったそうです。そしてその娘さんというのは、Christmas Album of the Year(クリスマス・アルバム賞)を受賞したナプア・グレイグ氏で、親子でナ・ホク受賞という、うれしい結果になりました。

 今回の受賞をふまえ、歌手としての今後の目標は?と聞いたところ「歌手としては分からないわ。もうずっと長いこと歌ってきて、本当に思いがけず受賞したから。これから歌手を続けるかどうかも分からないし。でも今回の経験を踏まえたうえで、これからの人生の目標を考えたいわね」と、とてもチャーミングな笑顔で語った彼女。歌手としての進路はまだ分からなくても、これからも素敵な人生を歩んでいって欲しいと思いました。

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 そして今年見事トリプル受賞を果たしたのは、ハワイアン・レゲエバンドのザ・グリーン。Favorite Entertainer of the Year(お気に入りのエンターテイナー賞)、Reggae Album of the Year(レゲエ・アルバム賞)、Group of the Year(最優秀グループ賞)の3つを獲得し、ハワイ音楽とレゲエのコラボという新しいスタイルが大きく受け入れられた記念すべき回になりました。

 本人たちはアメリカ本土で行われているツアーの真っ最中で、残念ながら会場には来られなかったのですが、彼らのアルバム内の楽曲に深く関わり、また個人的にも親交のあるクム・ヒナがトロフィーを受け取り、ハワイ語と英語でスピーチ。3つめの賞を受けてスピーチした際には、会場がスタンディングオベーションをするほど盛り上がっていました。

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 最後は受賞者そして会場全員でハワイアロハを歌って、感動のフィナーレとなりました。授賞式の合間に行われたスペシャルパフォーマンスや、ひとりひとりの受賞者すべてをここで紹介できないのが残念なほど、素晴らしかった「第37回ナ・ホク・ハノハノ・アワード」セレモニー。テレビでの生中継に加え、オンラインでのストリーム放送も行われているので、来年もぜひチェックして、心ふるわすハワイ音楽の素晴らしさを感じてみてくださいね!

第37回ナ・ホク・ハノハノ・アワード速報はこちら>>

 

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