田楽からメイドまで古今日本文化が集結

田楽からメイドまで古今日本文化が集結

公開日:2009.03.20

更新日:2017.06.25

ハワイのイベント・レポート

 今年で15回目を迎えたホノルル・フェスティバル。お祭りが大好きな編集部から、キッシー、リツコ、ユカリンの3人が、各会場に出向いて「パシフィック・ハーモニー 異文化をはぐくむアロハの心を未来へ」がテーマのイベントをたっぷりと満喫してきました。それではさっそくご覧ください!

【アロハ・スピリットいっぱい!ビーチウォーク会場】

 

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 アロハ!リツコです。私は、4カ所のイベント会場のうち、ワイキキ・ビーチ・ウォーク会場へ行ってきました。土曜日は、朝から雨模様…。しかし、ステージ場ではさまざまなパフォーマンスが次々と繰り広げられました。日本から50名以上で参加されたという大きなフラ・グループや、華麗なバトン・トワリング、日本の文化を伝える宮城のすずめ踊りや琵琶演奏、さらに、日本、ハワイ、カリフォルニアを拠点に幅広く活動するハルヨさんが代表を務めるH-POWER PRODUCTIONのフラなど盛りだくさん!午後には雨もやんで、ハワイらしい風を感じながらのイベントとなりました。

 

 

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 そして翌日は、前日の雨がうそのような快晴に!雨はハワイの神様の祝福…とも言われますが、やっぱり明るい青空がハワイには似合います。ステージでは、ハワイアン・ミュージックやフラなどハワイの伝統文化と、津軽三味線、琉球太鼓、和太鼓、阿波踊りなどの日本文化が入り混じり、これぞまさに「ハワイと日本の国際交流」。あれこれ見ていると楽しくて奥深くて、あっという間に一日が過ぎていきました。ラストは、会場全員で「♪ハワイ・アロハ」を合唱。隣の人と手をつなぎ、ウクレレの音色に合わせてみんなで歌って…。アロハ・スピリットいっぱいの平和なひとときを過ごすことができました。

【日本のお祭りといえば、やっぱり縁日!】

 

 「縁日」の様子は、私、ユカリンがお伝えします! 去年のフェスティバルですっかり縁日の楽しさにハマってしまった我が家の息子たち。あれ以来、「今度の縁日はいつ?」としつこいくらいにたずねられ、開催日を指折り数えていたんですねぇ(笑)。そして待ちに待った当日は、学校のお友だちを誘い張り切ってメイン会場のハワイ・コンベンション・センターに出かけてきました。

 

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 会場のあるコンベンションセンターに入るなり、子どもたちは縁日エリアに一目散。そこには射的をはじめ、風船ヨーヨー釣り、金魚すくいなど懐かしいゲームがずらりと並んでいます。習字のブースでは、名前を日本語で書いてくれるとあって、地元の人たちが列を作っていました。とくに漢字は外国人には「かっこいい!」と大人気でみなさん強引に自分の名前を漢字に変換してもらって書いてもらい、大事そうに抱えていました。

 

 

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 ずらりと並んだ各ブースの中で、とくに人気を集めていたのが、日本で流行っているメイド・カフェやアニメを紹介するブース。メイドさんによる独特な接客を初めて体験する地元の人たちは、とても楽しそうにしていましたよ。なかでも圧倒的に目を引いたのは、何と言っても芸者さんたち。次から次へと集まってくる人たちとにこやかに記念撮影をしていました。もちろん、息子たちも思い出に1枚パチリ。テレビでは見たことはあったけれど、実際に目の前で見ると、あまりの肌の白さ(白塗り)にかなり驚いていました。

【ステージを彩る華やかなパフォーマンス】

 

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 キッシーです。今年もハワイ・コンベンションセンターのステージでは、さまざまなパフォーマンスが行われました。日本の伝統芸能である太鼓や舞、琴の演奏から、世界に知られる日本のサブカルチャー、アニメ文化の一端を担う声優モモーイのパフォーマンス、フラ、ハワイアン・ミュージックなど、バラエティに富んだラインナップに一時も目が離せません。

 

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 今年のハイライトは、女優松坂慶子さんがライフワークとして取り組んでいる「天守物語」のホノルル公演と、狂言師の野村万蔵さんが指揮する「大田楽」。泉鏡花の作品を朗読劇として舞台にした「天守物語」も、その昔日本各地で栄えた芸能「田楽」を現在に蘇らせた「大田楽」も、今回は30分という時間制限の中で、初めて見るハワイの人たちに日本の伝統美をアピール。ホノルル・フェスティバルのテーマにふさわしい、エネルギーに満ちた舞台を披露し、集まった多くの観客から大きな拍手がわき起こりました。

 

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 さらに、今年もミュージック・パフォーマンスとして、日本でも人気の高いファミリー・グループ「マノアDNA」が土曜と日曜に登場。ファミリーならではの息の合った演奏とハーモニーに、会場もうっとり(笑)。ハワイ州観光局の今年のテーマソングも披露し、これからも日本とハワイの架け橋となるべく活動を続けていくという彼らのこれからがさらに楽しみですね。

【国際色豊かなグランド・パレードは必見!】

 

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 そして、15日の夕方4時半からは、いよいよお待ちかねのグランド・パレードが。ワイキキのカラカウア大通りを西から東へ進むパレードは、総勢72もの団体が出場してとてもにぎやかなものでした。国際色も豊かで、日本はもちろん、韓国、中国、台湾、フィリピン、アボリジニなどからの参加者もいて、さまざまな文化を楽しむことができました。今回のホノルル・フェスティバルのサブ・テーマである「異文化をはぐくむアロハの心を未来へ」が、まさに具現化されたパレード!オーディエンスも拍手喝采です。

 

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 福井県小浜市から参加の「おばまガールズ&おばまボーイズ」のフラ、毎年大人気の常連さん「須賀連」の迫力あるダンスなども見ごたえたっぷり。日本の伝統的な芸能を再現する「大田楽・ホノルル公演」のグループには松坂慶子さんが応援参加し、さらに華を添えていました!

 

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 最後は、迫力のお御輿&山車パレード。ハワイの子どもたちがかつぐ、かわいらしい「子ども御輿」に、マウイ島から参加のキュートな「マウイ御輿」、ヒルトン・ハワイアンビレッジの「相撲御輿」や弘前のねぷたなどが続いて盛り上がりはクライマックスに…。そしてラストはお待ちかね、「ホノルル大蛇山」が登場。威風堂々たるその姿は、さすがの貫禄。一緒にでかけた我が娘も「すごいね!楽しいね!!」と大喜び。すばらしいフィナーレを迎えたのでした。

 

 15回目を迎え、さらにパワーアップし続けるホノルル・フェスティバル。ハワイと日本、アジア、そして環太平洋諸国をつなぐアロハ・スピリットを実感させてくれた3日間でした。2010年は3月12日~14日に開催予定。見て楽しむも良し、参加して楽しむも良し。来年は、みなさんもぜひ参加してみませんか?

昨年の密着レポートのようすはこちら ⇒⇒

昨年のパレードのようすはこちら⇒⇒

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