ハワイで広がる無料のトリンケット交換ボックス

2026.09.14

日刊ローカルニュース

ホノルルの歩道に設置された小さな防水ボックスが、住民の間で大きな注目を集めている。小さな子どもがお気に入りの小物を置いたり、大人がちょっとした懐かしさを求めて立ち寄ったりする「アロハ・トリンケット・ボックス」は、ハワイで始まった無料のコミュニティ交換活動。仕組みはシンプルで、「ひとつ取って、ひとつ置いていく」というものだ。

住民のエマ・アドルフォさんが立ち上げたもので、地域でのシェア、環境への意識、そして日々のちょっとした楽しみを促している。

このアイデアが生まれたきっかけは、アドルフォさんの「何か新しいことを始めたい」という思いだった。産休中、米東海岸で「トリンケット・ボックス」が広がっていることに気づいたという。

「周りを見渡して、ハワイにはないと分かった。だから、大好きな地元コミュニティのひとつに持ってきたいと思った」とアドルフォさんは語った。

アドルフォさんは、ハワイの天候に耐えられる防水仕様の電気ボックスを用意し、地元アーティストにペイントを依頼した。最初のボックスはカイムキのワイアラエ・アベニュー沿い、地元のゼロウェイストショップ「キープ・イット・シンプル」のすぐ外に設置。以来、すぐに地域から支持を集めた。

「コミュニティはとても協力的で、毎日のようにトリンケットを入れてくれる」とアドルフォさんは話す。

交換のルールは簡単だ。誰でも小さなものを持ち込むことができ、手のひらに収まる程度の、かわいいものや楽しいもの、コレクションできるものが中心となっている。

かわいいステッカーや小さなおもちゃの背後には、サステナビリティというより大きなメッセージがある。

「この取り組みのコンセプトは、楽しみを見つけるために新しいものを買う必要はなく、交換すればいいということ。今では埋立地に、おもちゃや数分、数日だけ私たちを幸せにしてくれるものが明らかにあふれている。特に子どもたちは毎週のように新しいおもちゃを手にする」とアドルフォさんは説明した。

子どもから大人まで、もう遊ばなくなったものを捨てる代わりに交換することを促すことで、このプロジェクトは楽しみながら循環型消費について学べる、具体的な機会を提供している。

この取り組みはすでに広がりを見せている。2つ目のトリンケット・ボックスは、キングス・ハワイアンをテーマにしたデザインで、カカアコのカマニ・ストリート沿いにあるデザインショップ「フィッシュケーキ」の外に設置された。

フィッシュケーキのゼネラルマネージャー、ジャニス・リーさんによると、地域はこのボックスを温かく受け入れているという。

「無料で、誰でも自由に利用できるので、みんながワクワクしている。トリンケット・ボックスを通じて人々と関わりながら、自発的に環境についてもっと意識するよう促してみてはどうだろう」とリーさんは語った。

地元住民のシシ・タカキさんにとって、ボックスに立ち寄ることは一日の楽しみのひとつになっている。

「私は目で楽しめるものが大好きで、柔らかくてふわふわしたものも大好き。私にとっては、ちょっとしたドーパミンラッシュのようなもの。でも同時に、コミュニティに良いことをしている。トリンケットを寄付した人とは顔を合わせなくても、コミュニティとアロハを広げることができる。人々をつなぐ素晴らしい方法だと思う」とタカキさんは話した。

次の「アロハ・トリンケット・ボックス」は、マノアの「チョコ・レア」の前に設置される予定だ。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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