州保健局は、ハワイ州内で蚊に刺されることによって感染するデング熱の感染例が新たに確認されたとして、市民に対してデング熱を媒介するとされる蚊が増殖しないように行動してほしいと呼び掛けている。
当局によると、今回デング熱への感染が確認されたのは、デング熱がよく見られる国に最近渡航した人物の発症で、当局ではデング熱の疑いまたは確認された地域に職員を派遣し、各種検査と蚊の駆除作業を実施している。
デング熱は、中南米、アジア(フィリピンを含むアジア圏、中東、アフリカ、そしてアメリカ領サモア、ミクロネシア連邦、マーシャル諸島共和国、パラオ共和国などの太平洋諸島の一部、プエルトリコを含むカリブ海諸国の人気観光地など、世界各地で発生しており、当局では、海外旅行を予定している人々に対し、旅行の4~6週間前に、その国におけるデング熱の感染リスクと予防策に関する最新のガイダンスを入手するよう促すとともに、デング熱の感染リスク地域から帰国する旅行者に対しては、3週間は蚊に刺されないように対策を講じ、帰国後2週間以内にデング熱の症状が現れた場合は、医師の診察を受ける必要があるとしている。
なお、ハワイ州内では今年に入ってマウイ島で1例、オアフ島で9例の計10のデング熱の感染例を確認しており、市民に対し、自宅周辺に放置されているバケツやプランターなどに溜まった雨水から蚊が繁殖する可能性があるとして、蚊の幼虫の発生源を作らないようにしてほしいと注意を呼び掛けている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ