オアフ島のワヒアワ地区で、害虫のサイカブトムシ(coconut rhinoceros beetle)が繁殖しており、当局が警戒を強めている。
サイカブトムシは、ハワイ諸島に生息しているヤシの木の種子のほか、バナナやタロ、パイナップル、サトウキビなどにも悪影響を及ぼす害虫で、ワヒアワ地区にあるワヒアワ・コミュニティ・ビジネス・アソシエーションの会長であるミカ・ベナヴィッツ氏は「歴史あるワヒアワ地区のロイヤルパーム・ドライブ周辺では、民家の庭などでもサイカブトムシが確認されるなど、害虫が繁殖していることが確認されています。オアフ島にいる樹木医は2名のみで、今後、サイカブトムシがさらに繁殖し、約120年にわたって存在している同地区のランドマークであるロイヤル・パーム・ドライブが破壊されるのではないかと懸念しています」とコメントしている。
サイカブトムシは、2013年12月にオアフ島で初めて確認された後、オアフ島中部と西オアフ島からノースショアや風上に徐々に拡大。今年5月にはカウアイ島で生きたサイカブトムシの個体が確認されており、ハワイ諸島内でサイカブトムシの個体数が増加しているとみられている。
参考:KITV4