州当局は8日（火）、ハリケーンドーラの通過に伴って引き起こされている強風によって、林野火災の拡大や倒木、数千世帯の停電などが発生しているとして、マウイ島とハワイ島の一部の地域の住民に対して、避難命令を発令している。

当局によると、マウイ島のクラ地区とハワイ島のコハラ地区近隣では林野火災が発生。強風によって火の手が拡大しており、マウイ島緊急事態管理庁は8日（火）4:20ごろ、クラ地区のアウリイ・ドライブ周辺の住民に避難するよう警告したほか、民間防衛当局は同日5:20ごろ、ハワイ島コハラ牧場の住民に避難命令を発令するとともに、一部の地域で通行規制なども実施している。

このほか、オアフ島、マウイ島、ハワイ島では強風によって送電線が切断されるなどしたことによる停電が発生。当局は、交差点の信号機が停電によって作動していない箇所も多く確認されているとして、市民に対し、信号機が作動していない交差点を通行する際には、一旦停止して周辺を確認してほしいと呼び掛けている。

なお、ハリケーンドーラは、ハワイ諸島のはるか南側を時速130マイルで移動中で、当局ではハワイ州の大部分の地域に対し、9日（水）6:00まで、強風警報や林野火災が発生しやすい時に発令される赤旗警報などを発令している。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ