合成オピオイドによる死亡者数が過去最多に

2023.04.12

日刊ローカルニュース

州当局は11日(火)、州内で昨年、合成オピオイドによる死亡者数が過去最多となり、過去5年間では約400%増になっているとして、市民に対して警告を発している。

当局によると、現時点で把握しているだけで、昨年一年間に、州内で少なくとも220名が違法薬物の摂取が原因で死亡し、そのうち60名が合成オピオイドであるフェンタニルが一因で死亡しているほか、最終的に違法薬物で昨年死亡した人の人数は300名を超えるとの予想を明らかにしている。

このほか当局によると、薬物の過剰摂取で死亡した人の75%が男性で、その大多数が20歳から65歳だったほか、市・郡別での薬物の過剰摂取による死亡者の割合は、オアフ島が53%、ハワイ郡が15%、マウイ郡約21%、カウアイ郡が11%で、とくにカウアイ郡とマウイ郡での薬物の過剰摂取による死亡者数が増加傾向にあるとして警戒を強めている。

専門家は、フェンタニルは鉛筆の先よりも小さい数個の粉末でも致死量になるほか、偽造処方薬、覚せい剤、コカイン、ヘロインなどのほかの薬物に紛れ込んでいる可能性も高く、薬物を摂取する人も実際に何を摂取しているかわかっていないこともあるとコメント。昨年の薬物の過剰摂取による死亡者数は、当局が1999年に薬物の過剰摂取による死亡者数に関する調査を開始し始めて以来、過去最多になるだろうとしている。

州保健局では、インターネットの普及によって、フェンタニルなどの薬物をこれまで以上に簡単に入手できるようになっており、薬物の過剰摂取による死亡を防ぐためにも、フェンタニルの拮抗薬のひとつであるナルカンをより多くの人々に配布するべきであるとしている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ、

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