ハワイ渡航時に必要な新型コロナウイルスの事前検査とは?日本での検査方法をご紹介。

ハワイ渡航時に必要な新型コロナウイルスの事前検査とは?日本での検査方法をご紹介。

ハワイ渡航時に必要な新型コロナウイルスの事前検査。ハワイ州の指定医療機関でもあるグローバルヘルスケアクリニックの水野院長に、検査の詳細についてお聞きしました。

公開日:2021.03.24

更新日:2021.05.06

アロハストリート・インタビュー

※この記事は2021年3月24日(水)に公開したものです

アロハ!エイ子です。

日本がハワイ州が定める「事前検査プログラム」の対象地域となってから約4カ月が経過。日本とハワイを結ぶ航空便も週に数便は運行されるようになり、ハワイでは日本からの旅行者の受け入れが行われています。しかし、日本からハワイへ到着する際には、日本側での「新型コロナウイルスPCR検査」の受診と検査結果の提示が必須!今回、日本からハワイへ渡航する際に必要となっている新型コロナウイルスPCR検査を実施しているグローバルヘルスケアクリニックの水野泰孝院長に、オンラインインタビューで日本での検査の受け方などについてお話を伺いました。

水野泰孝

グローバルヘルスケアクリニック院長。医学博士。東京慈恵会医科大学大学院修了、タイ王国マヒドン大学熱帯医学部留学(DTM&H取得)、国立国際医療研究センター、在ベトナム日本国大使館医務官、国際協力機構(JICA)感染症顧問医、東京医科大学准教授、同大学病院感染制御部長・感染症科診療科長・国際診療部長を歴任し、2019年より現職。日本感染症学会専門医、日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医、米国熱帯医学会認定(CTropMed®)、国際渡航医学会認定医(CTH®)。ヒルトン・ハワイのタイムシェアを保有するほどのハワイ好き・旅行好き。旅行業務取扱管理者、PADIダイビングインストラクターライセンスも保有。

───アロハ!水野先生。さっそくですが、日本からハワイへ渡航する際に必要となっている、新型コロナウイルスPCR検査について詳しく教えてください。

水野先生:ハワイ州では現在、新型コロナウイルスの感染拡大防止策として、日本からハワイに渡航する方は、日本を出発する72時間以内にハワイ州保健局が指定する日本国内の医療機関で、厚生労働省により承認されているPCR検査を含む核酸増幅検査を行い、ハワイ州保健局が指定する陰性証明書を提示すれば、ハワイでの10日間の自己隔離が免除される「事前検査プログラム」を実施しています。

私が院長を務めているグローバルヘルスケアクリニックは、ハワイ州保健局よりCOVID-19関連検査陰性証明書発行指定医療機関に認定されており、ハワイへ渡航する際に必要な新型コロナウイルスPCR検査の受診と陰性証明書の発行が可能です。

───ハワイへ来るための事前検査は、どこの医療機関で受診してもいいというわけではないんですね。

水野先生:ハワイ州当局から認可を受けた医療機関で受けた検査結果のみが有効となっています。2021年3月現在、ハワイ州当局から認可を受けている医療機関は約90ほどとなっていて、東京や大阪のほか、北海道、神奈川、福岡などの医療機関の中にもハワイ州当局の指定医療機関となっているところがあるようです。新型コロナウイルスの検査機関に関しては、経済産業省が運営しているウエブサイト「TeCot(海外渡航者新型コロナウイルス検査センター)」でも検索可能です。

 

───先生のクリニックでは、新型コロナウイルスPCR検査を受けて証明書を受け取るまでのプロセスはどのようになっていますか?

水野先生:当クリニックでは、検査受診日の18:30までに検体を提出した場合、最短で検査翌日には検査結果が明らかになっています。

───早い!では、ハワイ渡航予定日の前日に検査を受けても大丈夫ですね。

水野先生:たしかに渡航予定日の前日の受診も可能ですが、検査結果については再検査や陽性になる可能性があること、航空機遅延や入国に時間を要する可能性があることなどを踏まえ、時間的に余裕をもって検査日の予約をすることをおすすめしています。例えば、金曜日に出発する便でハワイへ向かう場合、水曜日に検査を受け、木曜日か金曜日に検査結果を受け取るようにするのがいいのではないでしょうか。

当院では、電話で検査の事前予約を受け付けているので、渡航日から逆算して72時以内になるよう、余裕をもって検査予約を入れてください。クリニックが空いている場合は当日予約も可能な場合があります。

───先生のクリニックでの検査方法はどのようになっていますか?

水野先生:クリニックでは、鼻孔からスワブ(綿棒)を挿入して検体を接種する「鼻咽頭検査」と、唾液から検体を接種する「唾液検査」を提供していて、ハワイ州当局はどちらの方法の検査結果も認定しています。

───検査の所要時間はどのくらいですか?

水野先生:検体採取時間は、「鼻咽頭検査」の場合は私が検体を採取するので10秒程度、「唾液検査」の場合は受診者による自己採取となるので個人差がありますが数分ほどです。来院前にウエブ問診の入力をお願いしているので、スムーズな場合は15分ほどで検査終了となります。


───検査を受けるためには、やはり直接来院する必要がありますか?郵送でキットを送ってもらい、自宅で検体を採取して病院に送り返すといったことはできないでしょうか。

水野先生:ハワイ州当局では、 検体を自己採取し、それを医療機関に郵送する方法は認めていないほか、当クリニックでも郵送による検査は行っていません。また、検査結果の郵送も行っていないので、検査の受診と検査結果の受け取りのために、クリニックには2回来院していただくことになっています。

───先生のクリニックでの新型コロナウイルスPCR検査と証明書の発行費用などはいくらですか?

水野先生:当クリニックでは、PCRの検査費用が2万円、英文の診断書が1万円、ハワイ州当局の定める書類の発行料金が500円、そのほかの診察料などで、計37,500円となっています。検査等はすべて保険適用外となっています。

───少しコストがかかりますが、PCR検査証明書があればハワイに安心して行けますね。検査の内容など、詳しい説明をありがとうございました!


★インタビューを終えて

日本がハワイ州が定める新型コロナウイルスの事前検査プログラムに参加して約4カ月。水野先生によると、日本国内でも事前検査を受けることができる医療機関が少しずつ増加しているそうです。ただ、「ハワイから日本へ戻る際にもハワイ側で事前検査を受診する必要があるほか、日本到着後の14日間自主隔離が必要となっているため(2021年3月24日現在)、ハワイ渡航はなかなか難しいですね」と水野先生。事前検査を受けてハワイを訪問してくださる方々が安心してハワイで過ごせるよう、ハワイ側も感染拡大防止策を徹底して過ごしたいと思いました。

グローバルヘルスケアクリニック

<グローバルヘルスケアクリニック>

住所
東京都千代田区麹町3-12-2麹町MSビル

GoogleMAPで見る

電話番号
03-3222-8832
この記事に関連するキーワード
  • この記事をあとでまた
    みたい場合は、
    マイページにクリップ!
  • クリップする

この記事をお友達にシェアしよう!

キーワードから探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
島・エリア
CLOSE
CLOSE
お店を探す
ジャンルから探す
島・エリアから探す
目的別一覧ページ
はじめての方へ
CLOSE
CLOSE
page top