よしみだいすけさんがハワイロスの方におすすめのハワイ音楽本を5冊ご紹介

よしみだいすけさんがハワイロスの方におすすめのハワイ音楽本を5冊ご紹介

文筆家、フラナビゲーターであるよしみだいすけさんがハワイロスの方におすすめのハワイ音楽本を5冊ご紹介。読書の秋にぜひ読んでみてはいかがですか?

公開日:2020.09.09

よしみだいすけのフラナビ・コラム

メレ(うた)を旅するハワイ
第三十回:「ハワイロスに贈る、読書の秋に読む洋書ハワイ音楽本5選」

日本ーハワイ間の直行便は9月も飛ばず。ハワイロスなあなたに、今月は読書の秋に向けた提案。
洋書でハワイを満喫しよう。ハワイが大好きなあなたにとって愛着のあるハワイ音楽についての本なら、英語でも手を出しやすいかも。ぼくの本棚から大好きなハワイ音楽本を5冊選びました。

ハワイ大学卒業後、ラジオ番組や雑誌・ネット記事を通じて日本にハワイ音楽を紹介するということを過去20年間仕事として続けてきたぼくの愛蔵本です。ハワイ音楽好きのあなたの発見になれば幸いです。

9月はハワイ王国最後の君主リリウオカラニ女王の誕生月、それに合わせてこんなオンラインイベントが開催されています。

Hawaiian History Month

ということで最初に紹介するのは、音楽家としてのリリウオカラニを知る「The Queenʻs Songbook」です。

 

おすすめハワイ音楽本#1
The Queenʻs Songbook


https://yoshimidaisuke-hulanavi.com/book-the-queens-songbook/

『アロハ・オエ』の作者としてあまりに有名なハワイ王国8代国王、クイーン・リリウオカラニの歌を集めたソングブックです。収められているのは、リリウオカラニが書いたオリジナル・ソング55曲とリリウオカラニに捧げられた歌5曲、合わせて60曲。全楽曲の楽譜、ハワイ語歌詞、英訳詞、曲解説がまとめられています。

音楽家としてのリリウオカラニの人生を振り返る「Liliʻuokalani and Her Music」と題した20ページに渡る略史が読み応えあります!

 

おすすめハワイ音楽本#2
Hawaiian Music and Musicians: An Encyclopedic History

本のタイトル通り、まさにハワイ音楽の大百科! 926ページに渡って、ハワイ音楽の歴史的アーティスト、歴史的楽曲、楽器について、社会現象について、あらゆることが書かれています。
すべてのトピックがアルファベット順に並んでいます。

「A」の章にはもちろん「Aloha ʻOe」の項があるし、「K」の章にはIZについて書かれた「Kamakawiwoʻole, Israel」の項や先日他界したウィリーKの項「K., Willie」、そしてウクレレメーカー「Kamaka」の項が目に止まります。「R」の章には当然「Reichel, Kealiʻi」があるし「Radio and Hawaiian Music in Hawaii」なんていう項もあったりして、音楽業界の歴史の勉強もできます。

「J」の章にちょっと興味深い項を見つけました。「Japan, Hawaiian Music in」(日本におけるハワイ音楽)という項です。なんと12ページにも渡って、ハワイアン・ミュージックが日本でどのように広まったかが書かれています。

ライターとしてフラやハワイ音楽について記事を書くときに、資料として大変役立っているありがたい本です。

 

おすすめハワイ音楽本#3
Iz: Voice of the People

もうこれはIZファンにはたまらないお宝本です。ハードカバーの大型本で、182ページに渡って彼の少年時代、時代背景、マカハ・サンズ・オブ・ニイハウ時代、ソロ活動、死後の世界的ヒット現象について書かれています。たくさんの写真を見ているだけでも楽しめます。なんといってもIZがウクレレ一本で歌った代表曲「Somewhere Over the Rainbow / What a Wonderful World」の誕生秘話がいい!

あとぼくがこの本の中で見つけた個人的な驚き、それは死亡診断書の写真。「Race」(人種)の欄にはこう記載されていたのです。「Hawaiian / Japanese」そう、IZは日本人の血も流れた日系ハワイアンだったのです。それはぼくにとってなんだかとても嬉しい発見でした。

IZについて詳しくはこちらの記事も。
ハワイ音楽の歴史~2000s イズ@アロハプログラム

 

おすすめハワイ音楽本#4
Honolulu Magazine's The 50 Greatest Hawaii Albums

ハワイの地元誌「Honolulu Magazine」が選んだ、ハワイ音楽史上もっとも偉大なアルバム50枚を順位とともに解説する大型本。全152ページ。出版されたのは2004年、つまり当然のことながらそれ以降の作品は入っていません。1950年代から2004年までの約半世紀の間にリリースされた作品が審査対象だったそうです。これからハワイアン・ミュージックを知りたい、という人には最高のガイドブックになるでしょう。

もちろんIZの「Facing Future」はランクインしていて9位。ケアリイ・レイシェル、HAPA、ギャビー・パヒヌイ、エイミー・ハナイアリイ、カラパナなどのアルバムについて、時代背景やアーティストにまつわるエピソードなどが語られる素晴らしい本です。あなたのお気に入りのアルバムは何位にランクインしているでしょう?

 

おすすめハワイ音楽本#5
Lena Machado: Songbird of Hawaii: My Memories of Aunty Lena

前出の本「Honolulu Magazine's The 50 Greatest Hawaii Albums」の中で25位にランクインされているのが1962年のアルバム「Hawaiiʻs "Song Bird"」、アーティストはレナ・マシャド。レナ・マシャドといえば、1920年代から60年代まで半世紀もの間、ハワイはもちろんアメリカ本土でも絶大な人気を得たハワイアン・ミュージックのスターです。このアルバム発売の年には日本へも来日しテレビ出演を果たしました。

「ファルセット・ボーカル」がトレードマークだった彼女は、「ハワイアン・ソングバード」と呼ばれ、後世のハワイアン・シンガーたちに大きな影響を与えました。そんな彼女のソングライターとしての一面を深堀りするのがこの本。「Aloha Nō」「Hoʻonanea」「Uʻilani」など、レナ・マシャドが書いた人気フラ・ソング30曲が、楽譜と歌詞、英語訳詞、さらに詳しい歌の解説とともにまとめられている、フラダンサーにはたまらない一冊です。

レナ・マシャドについて詳しくはこちらの記事も。
ハワイ音楽の歴史~1940s レナ・マシャド@アロハプログラム

<<お知らせ>>

ハワイ関連書籍の著者、ハワイ州観光局アロハプログラム講師のよしみだいすけがハワイから贈る「フラダンサーのための”踊らない”フラ教室」が、オンデマンドとオンラインで開講中。

好きなときに好きな場所で→Vimeo オンデマンド講座

ハワイとZoomでつながる→ストアカ・オンライン講座


ストアカ

よしみ だいすけ

フラダンサーのための"踊らない"フラ教室

 
 
>>>よしみだいすけOFFICIAL WEBSITE

よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。

●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え

公式ホームページ
フラダンサーのためのオンデマンド講座

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