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ハワイロスに効く! ハワイを旅する本5選

ハワイロスに効く! ハワイを旅する本5選

文筆家、フラナビゲーターであるよしみだいすけさんがハワイロスなあなたに今月おすすめするのは読書。時空を超えてハワイを旅できる5冊をご紹介します。

公開日:2020.08.11

よしみだいすけのフラナビ・コラム

メレ(うた)を旅するハワイ
第二十九回:「ハワイロスに効く! ハワイを旅する本5選」

よしみだいすけのコラム

8月もハワイに行けない日々が続きますね。
ハワイロスなあなたに今月おすすめしたいのは読書です。
時空を超えてハワイを旅できるオススメ本を5冊ご紹介します。

 

1.ハワイの文化と歴史を旅する本『ハワイイ紀行』(池澤夏樹)

ハワイイを取り上げた理由をもう少し説明しよう。どうもぼくにはここが人間と自然のつきあいの歴史を集約した土地のように思われるのだ。
ハワイイは自然と人との関係が実に見てとりやすい、世界の模型のような場所である。他ならぬここで、島から島を巡って、歴史を辿って、最後には再び自然に帰る思索を巡らしてみよう。
 (1章「淋しい島」から引用)

この本が出版された1996年当時、ぼくはハワイ大学に通い、コミュニケーション学科を専攻しながら、ハワイ語、ハワイ音楽、フラ、ハワイアン・スタディーなどあらゆるハワイ系科目を受講してハワイ文化にのめり込んでいました。

出版されたばかりのこの本に出会ったときには、ずいぶんと興奮してむさぼるように読んだものです。なぜなら、日本語で出版されるハワイ関連本が観光ガイドばかりであることに不満を持っていたから。先住民族であるハワイ人の視点というものを、初めていい形で日本の出版物の中に見つけたから。英語の「Hawaii」とハワイ語の「Hawaiʻi」の違いを示すためにあえて「ハワイイ」と記述するこだわりも粋でした。

あとがきの中で著者の池澤夏樹さんはこう書いています。

「昔からハワイイ諸島に暮らしてきた人々の健全なものの考え方が見える時、ハワイイの魅力は倍にも三倍にもなる。観光ハワイの裏にずっと奥行きの深い本当のハワイイがあることを多くの人に知って欲しいと思う。」

24年前、この部分にグイっと線を引いて、これこそがオレのライフワークだ!と胸を熱くしたのでした。

文体が固くて難しい、という人もいます。そんな方には「せめてこれら3つの章だけでも読んでください」と伝えています。5章「アロハ・オエ」、6章「神々の前で踊る」、7章「生き返った言葉」です。いや、4章の「タロ芋畑でつかまえて」も、9章「星の羅針盤」も……。

 

2.神話のハワイを旅する本『ペレとヒイアカの旅』(新井朋子)

 ペレとヒイアカの神話は「旅」をテーマに、さまざまな人間模様を描いた壮大なドラマです。しかもそこにはハワイの自然の歴史が織り込まれていて、ハワイの人たちはこの神話を語り継ぐことで、次世代にハワイの大切な知恵を伝えてきました。
(「はじめに」より引用)

ペレのことを知らないハワイ好き・フラダンサーはいないでしょうが、ペレ神話の全体像を知っている人は意外と多くありません。それがフラの原典であるにも関わらず。そこでオススメしたいのがこの本。とても長く難解な物語を、簡潔にわかりやすく伝えてくれます。旅のコースを図解するイラストや、物語に出てくる場所の写真、そして登場人物によって歌われるチャントの歌詞などと合わせて、全体像が理解できるようにまとまっています。

 

3.フラソングの景色を旅する本『メレ旅』(よしみだいすけ)

『メレ旅』はハワイアン・ソングに歌われる景色を訪ねる旅行記です。写真&動画付き紀行文集です。上巻にまとめたのはオアフ島とカウアイ島の88ヶ所。読んで、写真を見て、動画を観て、メレ(フラソング)に歌われる場所を旅しよう。※ページ内のQRコードをスマホで読み取ることで、その場所を映し出す動画へのリンクに飛ぶことができる仕組みです。#ハワイを旅する本

よしみ Nui だいすけさんの投稿 2020年8月7日金曜日

フラソングの景色を旅する本「メレ旅」、写真&動画付き紀行文集です。下巻にまとめたのはハワイ島、マウイ島、モロカイ島の88ヶ所。読んで、写真を見て、動画を観て、メレ(フラソング)に歌われる場所を旅しよう。※ページ内のQRコードをスマホで読み取ることで、その場所を映し出す動画へのリンクに飛ぶことができる仕組みです。#ハワイを旅する本

よしみ Nui だいすけさんの投稿 2020年8月7日金曜日

「メレ」とはハワイ語で歌のこと。『メレ旅』はハワイアン・ソングに歌われる景色を訪ねる旅行記です。写真&動画付き紀行文集です。フラダンサーのためのマニアックなハワイガイドブックとも言えるでしょう。

この本を制作するきっかけは、フラダンサーのためのハワイ語集『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズを編纂したことでした。1巻につき100曲、3巻まで300曲の歌詞の言葉を解読して、改めて考えさせられたことがありました。ハワイアン・ソングにはたくさんの地名が歌われているけれど、そしてそんな歌を私たちは歌い踊るけれど、地名の場所がどんな景色でどんな背景があるのか、どれだけイメージできているだろうかと。

そして「メレ旅」に出ました。写真動画撮影のためのカメラ、空撮用ドローン、タブレット、ノートパソコンをバックパックに詰め込んで。
巡ったのはハワイ諸島5つの島。

上下巻の2冊にまとめたら各88ヶ所、フラダンサーのお遍路本みたいになってしまいました。これは読んで、写真を見て、動画を観て、メレに歌われる場所をバーチャルに旅することができる本です。

※ページ内のQRコードをスマホで読み取ることで、動画へのリンクに飛ぶことができる仕組みです。たとえばこんな動画。

4.王国時代のハワイを旅する本『ハワイ通信』(マーク・トウェイン)

ウィリアム皇太子は立派な体格をした大男で、年齢は三十一歳。気さくで紳士的であり、すなおで率直でもあり、男らしい人である。領主のような独立心があり、気迫と意志の強さは、さながらかつての征服王カメハメハ一世に匹敵するほどである。(中略)じつにハンサムな顔立ちの持主であり、鼻の立派さは、白人であろうとなかろうと、ハワイ王国のなかではいちばんである。(中略)ただひとつ、いかんともしがたい欠点をあげるとすれば――それは、いつも酒を飲んでいるということである。これはじつに残念なことだ。
(第十四便「王女の死」より引用)

カメハメハ五世治世下のホノルルに、新聞社の特派員として派遣されていたマーク・トウェインが、誰が王位を継ぐのかについて書いた文章です。六代国王になるルナリロをこんなふうに表現しているのがなんだかおかしい。この後、もうひとりの有力候補者カラカウアについて「デヴィッド・カラカウア閣下は、堂々たる押しだしの人物である」と続きます。

マーク・トウェインの『ハワイ通信』には、4ヶ月のハワイ滞在期間中に彼が目で見て体験した王国時代のハワイが生き生きとリアルに描かれていて、読んでいる現代のぼくはまるで1866年のハワイにタイムトラベルしているような気分を味わえるという楽しい本でした。

 

5.ハワイ日系人史を旅する本『行こかメリケン、戻ろかジャパン』(牛島秀彦)

30年くらい前、ハワイ移住前のぼくに強烈なインパクトを与えた本。今も手元にある本はボロボロで紙の色も焼けてしまっている。Kindleにあるのを発見して嬉しくなった。ハワイ日系人のルーツを旅する本としてオススメ。#ハワイを旅する本

よしみ Nui だいすけさんの投稿 2020年8月6日木曜日


官約出稼ぎ人たちが着いた当時のホノルル市は、まったく寂しい田舎であった。だが、元年者到着の場合と異なり、日本国とハワイ国との「官約」による移民ということで、カラカウア王は、自ら移民収容所に遠方からの珍客である出稼ぎ日本人を訪れ、その無聊を慰めようとハワイ娘のフラダンスをサービスするなどの気のつかいようだった。

(中略)カラカウア王の好意に対し、日本人出稼ぎ一行は、国威発揚の意味も兼ねて、相撲と剣道を披露した。王は相好くずして大いに喜び、彼らを王宮内に招き、相撲・剣道会を催し、王みずから各選手に一ドルずつ与えた。
(3章「行こかメリケン、戻ろかジャパン」より引用)

トム・ソーヤの冒険を出版する以前のマーク・トウェインがハワイで特派員として通信文を書いていた年の2年後、日系人の元祖となる日本人集団が横浜からハワイに渡ってきました。1868年、明治元年ということで「元年者」と呼ばれるようになった人たちです。その後、続々と日本人がハワイに渡り、出稼ぎ、定住、永住、帰化、戦争を経て「日系米人(ジャパニーズ・アメリカン)」に変貌していくハワイ移民100年の歴史を学べる本です。

最初に出版されたのは1978年。ハワイが日系社会黄金時代を迎えていた頃。現在まで日本人観光客がハワイに温かく受け入れられてきたのは、ひとえにハワイでの日系人の活躍と貢献あってのこと。その歴史を知ることでハワイへの愛はもっともっと深まります。

[フラダンサーのためになるオンライン講座 byよしみだいすけ(ストアカ)

[よしみだいすけのオンデマンド講座(Vimeo)]

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