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実際にお店に来て、思ったこと。

ZETTON, INC.のレストランは、「これまでなかった何か」であり、「以降、それがスタンダードになる」というインパクトを持って、ハワイに登場してきました。

今回オープンしたZIGU（ジグ）も、まさしく、それ。

このテラス席、本当に素敵ですよね。
歴史ある建物を、こうして外から愛でつつ、夜空を味わいつつ、食事やお酒が楽しめる、この空間。

なにもかもが刷新され、ピカピカの新築になりつつあるワイキキ。
新しいものは快適だけれど、古くて味があるものがなくなっていくのは、やっぱりちょっと寂しい。

歴史指定建造物をレストランに作り変えるというミッションは、更地でいちから建てるより、何倍も、大変なことだったと思います。費用的にも、精神的にも…。

これまで建物が刻んできた時間を、大切に残しながら、さらに新しいものへと作り変えていく。

懐かしさと、新しさが、交差する空間。

2年前のインタビューで、菊地さんが「ZETTONのレストランづくりは、町づくりであり、文化事業」とおっしゃっていた意味が、よくわかります。

見上げれば、ワイキキの空。

ビーチ沿いのキラキラ輝くアッパーさも最高だけれど、クヒオ通りからさらに奥に入ったところにある、ちょっと薄暗くてしっとりしたワイキキも、とっても愛おしいです。

テラス席の奥には、小さな白いレンガの煙突が。昔は焼却炉として使われていたのかな…なんて想像するのも、楽しいです。

このテラスは、以前はどんな風に使われていたのかな、とか。
同じように、ここから夜空を見上げて、泣いたり笑ったり、いろんな時間が過ぎていったんだろうな、とか。

この建物には2階があり、現在はまだ準備中ですが、ZETTON, INC.によるフレンチレストランがオープン予定です。

階段と2階部分の手すりが、また、レトロで素敵なんです…。

以前インタビューさせていただいた菊地さんは、この日、厨房にいらっしゃいました（写真中央）。

これから、ZIGUはどんなお店になっていくのでしょうか。
2階のフレンチレストランとともに、クヒオ通り奥の「オフなワイキキ」を牽引する存在になっていくんじゃないかと、私は思っています。

この日、このお店に来ていちばん強く感じたのは、
「もう新しいものなんてない、というほど新しさであふれている今のワイキキで、まだまだ他にない斬新なアイデアがあるんだな」ということ。

私も、まだまだできるはず…！
そんな勇気をもらった夜でした。