ハワイで脚光を浴びる実力派夫婦の創作料理

ハワイで脚光を浴びる実力派夫婦の創作料理

ハワイきっての食通、ショーン・モリスがイチオシの「MWレストラン」。通常メニューにない特別コースを予約できるウエブサイトも完成しました!

公開日:2014.10.30

更新日:2017.06.27

ショーン・モリスのハワイ最新グルメ探訪

 ハワイ随一の食通、ショーン・モリスによる連載グルメコラム「ショーン・モリスのハワイ最新グルメ探訪」では、ハワイに数あるレストランのなかから、彼が本当にオススメする店だけを厳選してご紹介しています。

【MWレストラン】
ハワイ料理界のダイナミックデュオ
ウェイド・ウエオカ&ミシェル・カー・ウエオカ夫妻

アロハ、ショーン・モリスです。
アロハストリートで連載しているグルメコラム「ショーン・モリスのハワイ最新グルメ探訪」。第3回の今回は、いまホノルルで最もホットな「MWレストラン」をご紹介します。また、こちらのレストランで、僕のオススメするメニューだけを少しずつまとめて楽しめるスペシャル・コースメニューが、ウエブ予約限定で注文できるようになりました。みなさんぜひお試しください!

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左からミシェル・カー・ウエオカ(ペストリーシェフ/オーナー)、
ショーン・モリス、ウェイド・ウエオカ(シェフ/オーナー)

400IMG_1662.jpg 料理の世界において、名声を馳せるシェフの檜舞台の裏で働く人々は、ほかでは体験できない経験を積み、交友関係を広げ、自身の経歴に箔を付けていきます。レネ・レゼッピ氏、フェラン・アドリア氏、ジョエル・ロブション氏、そしてトーマス・ケラー氏といった素晴らしい指導者の下で経験を積んだと言えば、世界中の美食家が目を丸くすること請け合いです。ハワイの若きシェフたちにおいてそれは、ロイ・ヤマグチ氏とアラン・ウォン氏。彼らの下で働いたことがあるということが、成功への足がかりとなるのです。

それを証明するのは、ウェイド&ミシェル・カー・ウエオカ夫妻。アラン・ウォンズ・レストランでシェフ ド キュイジーヌとペストリーシェフとしての経験を持つふたりは、今ハワイで最も注目されるシェフなのです。さらにミシェルさんがナパバレーのミシュランの3つ星レストラン「ザ フレンチ ランドリー」でトーマス・ケラー氏の下で修行を積んだ経験と受賞歴を併せ持つことも手伝って、ふたりのレストラン「MWレストラン」は、ホノルルで一番ホットなレストランとして毎夜賑わいを見せています。

腕に自信ありの 「パワーカップル」がMWレストランを開店したのは2013年秋。開店以来ふたりは、ハワイ リージョナル キュイジーヌをルーツに持つ料理を作り続けています。メニューにはアランウォンズのスタイルを垣間見ることができますが、ふたりの独自のスタイルを合わせて進化させてあり、店に多く訪れるアジアの人々の口にもよく合います。というのも、馴染みあるローカルフレーバーを新生させるという概念が根底にあるのです。

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モチ クラステッド オパカパカ/ mochi crusted opakapaka
モチをまぶして揚げたオパカパカ(フエダイ)と素麺を柚子胡椒とビネグレットの特製ソースで

 

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オックステールシチュー&ライス/ oxtail stew and rice
ハワイ島産テンダーロイン・ビーフのグリルとオックステールのリゾット添え。
ピーナッツとマッシュルームと一緒に

 

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「限定メニュー」限定前菜の盛り合わせ
その名前からは想像できない「フライドチキン」(中央)。
前菜の盛り合わせは「おまかせメニュー」ならではの一品。

ウェイド氏の料理の一例を挙げると、ガーリック ブラックペッパーソースでいただくカラマリフライ、ホーファームの野菜のポケ、うなぎとバターフィッシュのアランチーニ、コーンビーフとポークベリーのオックステールスープ、オナガのガーリック蒸し、蒸し煮にしたデュロックポークのすね肉のアドボ、そしてカウアイ島産のエビとスパイシーなウニソースでいただくシーフードラビオリなどがあります。アペタイザーでぜひ食べたいのは「フライドチキン」。プレスして四角くカットした地鶏のフライドチキンは、中はふっくら皮はカリッと揚げてあり、その香ばしさは煮詰めたガーリック醤油のソースと最高の相性です。また、クリーミーなアボカドサルサとライスクラッカーチップス、ワンタンの皮のアヒナチョスもおすすめ。アボカドサルサといただく新鮮なナイラギ(カジキ)とオナガのセビーチェは、さっぱりとした酸味が印象的です。僕が好きなメインディッシュは、カリッと歯触りのよいモチをまぶしたフエダイをふっくらと仕上げ、素麺と柚子胡椒醤油ビネグレットでいただく「モチ クラステッド オパカパカ」。食感の違う層が重なり合うメニューです。たっぷりと食べたい気分の時は「ビーフ アンド フォアグラ」。柔らかなショートリブが、濃厚なハドソンバレーのフォアグラと見事にマッチし、クリーミーで野趣あふれるトリュフ入りのマッシュポテトと最高のハーモニーを奏でるのです。

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トロピカルフルーツ・クレームブリュレ/ tropical fruit creamsicle "brulée"
リリコイシャーベット、トロピカルタピオカ、トロピカルフルーツ、
リリコイカスタード、グアバシフォンのブリュレ

 

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パイナップル・シェイブアイス/ pineapple shave ice
クリーミーなパンナコッタの上に、凍らせて削ったパイナップルをのせたデザート

 

もちろん、ミシェルさんのデザートにお腹に隙間を空けておかなければいけません。ハワイアン クラウン チョコレート バナナ クリームパイや、ストロベリー柚子シャーベットを添えた「クラ産ストロベリーチーズケーキ」、そして、リリコイシャーベットといただく「トロピカルフルーツ クリームシクルブリュレ」など、目移りするようなデザートがずらり。ワイアルアチョコレートフォンデュ ディッピングソースをつけて食べる、温かくふわふわのベニエ「MWドーナッツ」は、どんなマラサダより美味なスイーツです。さらに(僕だけではなく皆に)幸運なことに、僕が大好きだったデザートが改良を加えて再登場しました。パイナップルシェイブアイスです。クリーミーなパンナコッタの上に、凍らせて削ったパイナップルをのせたデザートです。

400IMG_1669.jpg 開店からまだ1年も経っていないというのに、MWレストランは既に拡張され、また最大40人までのパーティを有することができるキッチン付きのプライベートルームを完備しました。そして近い将来、ウエオカ夫妻がふたりの才能にマッチするシェフを探し、新しいコンセプトの店舗をカポレイ地区に開店させる日がやってきそうです。

【ショーン・モリスのハワイ最新グルメ探訪】
第1回 グロンディン フレンチ・ラテン・キッチン

第2回 ダゴン

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