ラテアートで世界を極める澤田さんに聞く

ラテアートで世界を極める澤田さんに聞く

フリーポア・ラテ・アートのアジア人初世界チャンピオン、澤田洋史さんがDFSに登場!じっくりお話をお伺いしました。

公開日:2012.08.28

更新日:2017.06.27

アロハストリート・インタビュー

 コーヒーとフォーム(泡)ミルクのコントラストを使い、カップの中にデザインを描くラテ・アート。いまや日本をはじめ世界中のカフェでラテ・アートを見かけるようになりましたが、そんなラテ・アートの世界チャンピオンの称号を持つ日本人がいることをご存知でしょうか? 先日、DFSギャラリア・ワイキキにて開催されたバリスタ・ラテ・アート大会のためにハワイを訪れたバリスタ、澤田洋史さんにお話をお伺いしました!

澤田洋史(さわだひろし)

大手インターナショナル・スーパーマーケットにてチーズのバイヤーを担当。その後、大手食品メーカーを経て、2001年にシアトルへ留学、ラテ・アートと
出会う。2008年「Free
Pourラテ・アート・チャンピオンシップ2008」にて世界チャンピオンに輝く。2010年、東京・渋谷にエスプレッソバー「ストリーマー・コーヒー・
カンパニー」をオープン。現在、世界を股にかけて活躍中。

 

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編集部:はじめまして。澤田さんは、2008年にアメリカのシアトルで行われたイベントで、「FreePourラテ・アート・ワールドチャンピオン」に輝かれたんですよね。歴代最高スコア、アジア人初のチャンピオンという快挙だったとか。そもそも、Free Pourラテ・アートとは、どんなものなんでしょうか?

澤田さん(以下、澤田):まずラテ・アートには、大きく分けて2種類あります。ミルクの泡が乗ったカプチーノに、つま楊枝などで絵を描くものと、エスプレッソにフォームミルクを注ぐ方法だけで絵を描くもの。私が行っているFree Pour(フリー・ポア)は、その名のとおり「ミルクを注ぐだけ」で絵を描きます。日本ではつま楊枝を使ってテディベアやかわいいキャラクターを描くラテ・アートが主流ですが、これはイタリアン・スタイルのカフェが多いからなんですね。Free Pourはシアトル系カフェの文化から生まれたので、日本ではまだあまり馴染みがないかもしれません。

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編集部:ミルクを注ぐだけで、ふわ〜っと絵が浮き上がってくるFree Pourラテ・アートは、まるで魔法のようですよね。目の前で見ると「どうしてこんな絵が描けるの!?」と興奮してしまいます。いつも不思議なのですが、どういう仕組みになっているのでしょうか?(笑)。

澤田:エスプレッソの表面には、「クレマ」と呼ばれるきめ細かい泡があるんですね。ラテ・アートでは、クレマと、スチームしたミルクの泡が組み合わさって、絵が描かれているんです。このクレマとミルクが同じように微細で濃厚に仕上がっていないと、美しいラテ・アートはできません。ですから、すばらしいラテ・アートはおいしいコーヒーの証明なんですね。

編集部:そうなんですね! ただ見た目の美しさだけではないんですね。

澤田:はい。よくお客さんにラテをお出しすると、写真を撮ってばかりでなかなか飲まない人がいるのですが、「早く飲んで〜!」と心の中でやきもきしています(笑)。ラテは、出来立てがいちばん美味しいので。クレマとミルクがふんわりと濃厚にシルキーなあの味わいは、出来立てでないと味わえませんから。

編集部:澤田さんがラテ・アートを始めたのは、どんなきっかけがあったのでしょうか?

澤田:2001年にシアトルに留学した時に、何気なく入ったカフェで、はじめてFree Pourラテ・アートと出会ったんです。それが本当に衝撃的で、なにより美味しかったんですね。その後、日本に帰国し、ラテ・アートの勉強を続け、コンテストに出場するようになりました。そして2010年、東京・渋谷にエスプレッソ・バー「ストリーマー・コーヒー・カンパニー」をオープンしました。

編集部:バリスタというと、白いシャツに黒いエプロンをしている、カッチリとしたイメージがありますが、澤田さんはストリート系ファッションがとっても印象的ですよね。

澤田:はい、いくつかのブランドがスポンサーに入っていたり、一緒にコラボしたりと、いろいろと新しい活動も行っています。うちのカフェのバリスタたちも、短パンにスケボーで出勤してきたりと、これまでのバリスタとは違ったスタイルの人が多いんですよ。そういったスタイリッシュさも含めて、「バリスタってカッコイイ!」と思ってもらえる、憧れの職業になったらいいなと思っているんです。

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編集部:今回のDFSギャラリア・ワイキキのコーヒーイベントに参加されるきっかけは、全米バリスタ・チャンピオンのピート・リカタさんとの交流からだとか。

澤田:以前、ピートが日本に来た時に、私のカフェにも立ち寄ってくれたんです。そこから交流が始まりました。彼はハワイのコーヒーに魅せられてハワイに移住したということですが、私も今回、ハワイのカフェをいくつか回ってみて、ハワイのコーヒーの味わいに驚かされましたね。ダウンタウンのとあるカフェでは、サイフォンやネルを使って本格的なコーヒーを淹れているところもあって。正直、ミルクを入れずにブラックで味わいたいと思いました(笑)。

編集部:今回のハワイ滞在では、どんな風に過ごされるのでしょうか?

澤田:あまり滞在時間が長くないので、ゆっくりとはできないのですが、パンケーキの美味しいお店に行ってみたいですね。とにかく食べることが大好きなので(笑)、ハワイの味覚を満喫したいです。

編集部:今日はどうもありがとうございました!

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