2月14日にカカアコ・ウォーター・パークで開催されたウクレレピクニック。そこで急遽飛び入り参加をしたシンガー・ソング・ライターのつじあやのさんと出会った私たち。現在ハワイにロングステイ中と伺ったので、インタンビューをお願いしたところ、快くOKのお返事をいたたき実現しました。ウクレレのこと、ハワイでの毎日の過ごし方などを伺いました。

■「まさかウクレレの本場ハワイでプレイできるなんて！」

アロハストリート（以下アロハ）：
今回は突然のお願いを聞いてくださってありがとうございました！

つじあやの（以下あやの）：
こちらこそありがとうございます。 ハワイに長期滞在をすると決めてからは、アロハストリート・ドット・コムでいろいろリサーチやクチコミを参考にさせていただいていたので、私もとてもうれしいです！

アロハ：
今回は記念すべきハワイ第1回のウクレレピクニックに突然のゲスト参加をされていかがでしたか？

あやの：
まさかウクレレの本場ハワイで演奏できるなんて夢を見ているようで感無量でした。小高い丘の上からは、真っ青な海、そして空、その上レインボーまで見られて、忘れられない思い出となりました。

アロハ：
どういった経緯でゲスト参加することに決まったのですか？

あやの：
ちょうどこのイベントが開催される時期に私もハワイに滞在しているということを知りまして、今回のイベントの主宰者でもあるサザンオールスターズの関口和之さんにお話をしましたところ「それならせっかくだから参加してみませんか？」とお声をかけていただいたのです。

アロハ：
関口さんとは、以前からお知り合いだったのですか？

あやの：
はい。レコード会社が同じということと、ウクレレをやっている同士ということで親しくしていただいていました。そのつながりで日本で開催されたウクレレピクニックにも過去に2回ほど出演させていただいたことがあるんです。今回は私のハワイ滞在日程とウクレレピクニックがちょうどタイミングが同じだったので、この夢のような場所に出られることができたんです。

■10年目の節目にハワイで充電中

アロハ：
あやのさんはこれまでもハワイへは何度もいらしたことがあるのですか？

あやの：
いえ、お仕事で2回しか来たことがなかったんです。しかも観光とかした記憶もなくて、お仕事漬けでした（涙）。でも、空の青さや風の心地よさ、人々の温かさなどは覚えていて、「いつかまたハワイに行きたい!!」とずっと思っていたんですよね。

アロハ：
そして3回目のハワイがなんと2カ月にも及ぶロングステイというのがすごいですよね。ハワイに決めた理由というか、きっかけは？

あやの：
今年でデビューして10周年という節目の年なんですね。それでちょっとリフレッシュしたいな、これまでと違う環境の場所に身を置きたいなと思っていました。実は今は東京暮らしですが、私が生まれ育った場所は京都なんです。デビューして10年経って、さて次の10年をどうしよう？と思った時「自分が育った京都とは正反対な場所で暮らしてみよう」と思ったんです。私にとってはそれがハワイでした。

アロハ：
あやのさんがハワイを選んだのは自然な流れだったのかもしれませんね。ウクレレ、イコール、ハワイですからね。ところで、あやのさんがウクレレを始めようと思ったきっかけを教えてください。

あやの：
本当はギターを弾きたくて高校の時にフォークソング部に入ったのですが、手が小さくて断念せざるをえなかったんです。でもその後、そんな私にぴったりな楽器に出会えたのです。

アロハ：
それがウクレレだったのですね！

あやの：
はい。それからウクレレに夢中になり、大学の仲間たちとバンドを組んでライブハウスを中心に活動を始めました。その後、幸運なことにウクレレ･ミュージシャンとしてデビューすることになりました。

■「あやの流」ハワイでの過ごし方

アロハ：
ハワイでもウクレレは弾いているんですか？

あやの：
いいえ。今回のロングステイは100%リフレッシュが目的なので、仕事のことは極力考えないようにウクレレは持ってこなかったんです。

アロハ：
え、それは意外ですね。毎日弾いているのかと思っていました。それでは、2カ月もの滞在を毎日どんな風に過ごされているんですか？

あやの：
フラを習ったり、英会話学校に通ったりしています。

アロハ：
フラですか!?

あやの：
意外でしょ（笑）。無謀にもフラをやる友人が見つけてきた、地元の本格的なハラウ（フラ教室）に行っていまして、それがレッスン、ではないのですね。手取り足取り教えるのではなくて、皆、先輩の踊りを見ながら一緒に踊るだけ。本当に体育会系の場所で、あ、これはまいった、という感じで、まったくついていけませんでした（笑）。

アロハ：
やっぱりカルチャーレッスン的なところからスタートした方がよかったんじゃないでしょうか...（笑）。

あやの：
本当にその通り。で、今はワイキキ・ショッピング・プラザやロイヤル・ハワイアン・センターとかに通って、アメリカ人観光客とかとも一緒にフラの基本ステップとかを教わっているところです。あと、英会話学校に通ったり、ハワイ語を習ってみたり。結構、自由気ままにハワイ体験をしている毎日ですね。

アロハ：
毎日がとても充実していますね。

あやの：
そのほかに移動用に自転車を購入したので、サイクリングなんかも楽しんでいます。

アロハ：
それはもう本格的に「暮らす感覚」の旅ですね。自転車ではどういった場所に出かけていますか？

あやの：
毎朝アラワイ運河沿いをサイクリングするのは日課になっています。ほかには地理とかがわからないながらも、ダウンタウンの方に行ったり結構冒険を楽しんでいます。もちろん、大切な自転車なので、施錠は完璧にしていますよ。

アロハ：
残念ながらハワイは自転車の盗難が多いですからね。

あやの：
自転車のサドルやタイヤだけを持ち歩いてる人を最初に見た時は「どうして？ なにあれ～？」と思いましたけれど、実は盗難予防のためだったのですね。「ああ、ここは外国なんだ」と改めて実感しました。

アロハ：
そのほかにハワイでチャレンジしたいことはありますか？

あやの：
実は以前から他島にとても興味があり、その中でもハワイ島に強く惹かれているんです。でもその前に自動車の免許を取らないといけないんですよ。

アロハ：
そうですね。ネイバーは広いので車は必需品です。日本の免許はないのですか？

あやの：
いえ、持っていないんです。だから今はまず自動車免許をゲットするのが目標なんです。日本語で学科や運転実習をしてくれるところを見つけたのでさっそく申し込みをしました。

アロハ：
さすが！フットワークが軽いですね。無事免許を取得して、他の島を思う存分ドライブができることを祈っています！ そして、リフレッシュ休暇を終えて、ハワイで経験した様々なできごとの中からすてきな音楽が生まれてくるのが楽しみです。本日はどうもありがとうございました！