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「ガイアシンフォニー」ハワイ初上映!

「ガイアシンフォニー」ハワイ初上映!

2007.11.21

ハワイのイベント・レポート

ハワイのイベント・レポート
230万人が観た日本人監督によるドキュメンタリー映画
「地球交響曲ガイアシンフォニー」ハワイ初上映!

 アロハ! この秋、ハワイは映画の話題が目白押し。「ルイヴィトン・ハワイ国際映画祭」に続き、ホノルルではもうひとつユニークな映画イベントが、自然保護や地球と人類の将来に感心を寄せる人たちの間で注目を集めました。日本でこれまでに延べ230万人以上の人が観たというドキュメンタリー映画シリーズ「地球交響曲 ガイア・シンフォニー」が、ハワイで初めて上映されたのです。
 上映会は10月27日ホノルル美術館ドリス・デューク・シアターと28日のハワイ大学マノア校スポールディング・オーディトリアムの2日間。上映に先立ち、ハレクラ二・ホテルで龍村仁監督と「第3番」出演者のナイノア・トンプソン氏を囲むレセプションも行われました。これらのイベント一切を主催・運営したのが、ハワイ在住日本人女性のボランティア・グループ。彼女たちが活躍する舞台裏からのイベント・レポートをお届けします。

■15年以上の隠れたロング・セラー映画

 「地球交響曲 ガイア・シンフォニー」は、「地球(ガイア)それ自体が生命体であり、我々人類は他の生命体と共にこの地上に生かされている」という、イギリスの科学者ジェームス・ラブロック博士の「ガイア理論」をベースにしたドキュメンタリー映画シリーズです。監督は、美しい映像と音による秀逸な演出で知られる日本人、龍村仁氏。1992年に日本で「第1番」が初公開されて以来15年間、大きな配給会社やコマーシャルに頼らず、作品に感動した人々による自主上映会の展開だけで、これまでに延べ230万人を超える人々が同作品を観ているそうです。
 今回ハワイで初上映されたのは、同シリーズのうちの「第3番」(1997年公開)。カムチャッカで熊に襲われ亡くなった野生生物写真家の星野道夫氏、プリンストン大学高等学術研究所の宇宙物理学教授フリーマン・ダイソン博士、そして文明の利器を使わない古代ポリネシアの伝統的航海術で、今年ハワイからミクロネシア諸島、日本各地を訪問する航海を成功させた「ホクレア号」のナビゲーター、ナイノア・トンプソン氏らが登場しています。
 私たちアロハストリートのスタッフも、「ホクレア号公式航海ブログ」で2007年ホクレア号日本航海を応援してきた仲間として、また、「アロハストリート・ネイチャー・プロジェクト」を通じた地球環境保護活動の支援者として、この「ガイアシンフォニー」のハワイ上映実現を楽しみにしてきました。

■イベント主催・運営はハワイ在住の日本人ボランティア・グループ
 上映会前夜、そのナイノア・トンプソン氏と龍村仁監督を囲む歓迎レセプションが開催されました。
 レセプション当日、ワイキキの沖に大きな夕日が沈み、白い満月の輪郭がくっきりとしてきた頃から、100人近い出席者が続々と来場。海側にあるテラスをぐるりと進んでいくと、出迎えてくれたのは、「ガイアシンフォニー」のコンセプトに賛同し上映会を支援するハワイの企業や個人が提供した品物の数々。サイレント・オークションが行われ、イベントを大いに盛り上げていました。
 「ハワイ・ガイアシンフォニー上映委員会」は、ハワイ在住の日本人が中心のボランティア・グループ。「ホノルル・ファウンデーション」というNPO法人が発起人となり、「ガイア・シンフォニーをハワイで上映したい!」と熱望する人々が集まって2006年夏、活動が開始されました。メンバーは、地球と子供たちの未来のために、多様な文化が融合するハワイから「ガイア理論」を世界の人々に広げていこう!と、上映会実現に向けて東奔西走してきたそうです。

▲開場まであと30分。オークション商品を念入りに点検する上映委員会スタッフたち。

▲ウクレレやヒーリング・グッズなど、ハワイならではの商品もずらり。

▲ホノルルの骨董品店から豪華な日本絹織物の丸帯も出展。

▲皆さん普段はバリバリのキャリア・ウーマンなのですが、本日は受付嬢に変身。

▲撮影から10年目にしてハワイでの再会を果たした龍村仁監督とナイノア・トンプソン氏。

▲ホクレア号のナビゲーター継承者として期待されるカイウラ二・マーフィーさんと、日本から駆けつけた元ハワイ州観光局の丹治清子さん。

■撮影から10年! 龍村監督とナイノア・トンプソンの再会
 午後7時を少し過ぎ、カフナと呼ばれるハワイ伝統儀式の司祭のひとり、レイモンド・ガノタイズさんが吹くホラ貝の合図で、セレモニーが始まりました。会場内に朗々と響き渡るチャント(オリ)に、出席者全員が神妙に聞き入ります。そして主催者あいさつ、食事前のお祈りが済み、盛りだくさんの出し物が続きます。
 ホクレア号再現と航海に感動して作曲した「スターナビゲーション」という曲を、ピアノ演奏で披露した西村直記さんも、日本からのボランティア参加。このほか会場には、ナイノア・トンプソン氏と夫人のキャシー・ムネノさん、ホクレア号日本航海のチャド船長や、女性乗組員カイウラ二・マーフィーさん、そして、ホクレア号唯一の日本人女性乗組員として注目された内野かな子さんの姿も。「ガイアシンフォニー」のダイジェスト版映像が紹介されると、全員食事の手を止めて熱心に見入っていました。
 そしてディナーがデザートにさしかかった頃、いよいよ龍村監督の登場です。「星野道夫の魂に導かれて日本からアラスカ、そしてハワイに飛んでナイノアと会い、ガイアシンフォニー第3番を完成させてからちょうど10年。ナイノアがホクレア号で日本に来てくれました。その記念すべき年にこのすばらしいハワイで上映会が行われることを心から喜んでいます」と挨拶すれば、監督に紹介されたナイノア氏が、「日本では非常に暖かい歓待を受けました。日本の人々と文化のすばらしさ、日本の美しさに感謝しています」と応じ、ふたりが太平洋を越えたエールを交歓して、互いの「魂の絆」を再確認。レセプションは大盛会のうちに閉会しました。

▲ハワイの伝統的儀式にのっとりホラ貝の合図で開始。

▲ホクレア号に捧げる「スターナビゲーション」を演奏する作曲家の西村直記氏。

▲アロハストリートを代表して上野編集長も出席(左)。ハワイ大学スポールディング・オーディトリアム上映責任者のドン・ブラウン氏とは、「ガイア」の話題で盛り上がっているのか、それとも…?

■上映会も大成功

▲ナイノア・トンプソン氏、キャシー・ムネノ夫人、龍村仁監督と、上映会の成功を祝うボランティア・メンバーたち。

▲上映後、ロビーでサインのリクエストに応じる龍村監督。

 上映会が行われたホノルル美術館ドリス・デューク・シアターでは、1時半の開場前から多くの人が列を作って待っていました。今年8月のプレス発表以降、ハワイ在住の日本人を中心にした口コミで「ガイア上映」の噂がまたたくまに広がり、9月のチケット販売開始後2週間で全席280枚の8割以上が売れてしまいました。そこで急遽、350人収容のハワイ大学マノア校スポールディング・オーディトリアムでの上映が決まったのですが、その追加上映も、前日以上の大盛況。作品が英語に翻訳されていたこともあり、日本人や日系アメリカをはじめ、多くの観客が、最後までじっとスクリーンを見つめていました。
 両日ともに上映後の舞台挨拶に立ち、観客からの熱心な質問にていねいに応えていた龍村監督も「すばらしく充実した上映会だった。ありがとう!」と大感激。その言葉を聞いた上映委員会メンバーの皆さんも瞳をウルウルさせていました。

取材を終えて
  「地球交響曲 ガイア・シンフォニー」の海外上映は、過去にもニューヨークやロサンゼルス、フランスのパリで行われてきました。が、龍村監督によると、「今回のように充実した自主上映会は初めて」だそうです。ハワイ在住日本人コミュニティの驚くべき草の根パワーの賜物でしょう。多民族多文化の土地柄、観客の中には日本人だけでなく、アメリカ人、ハワイ人、さらにヨーロッパなどからの参加者もいたことは見逃せません。「ガイアをハワイから世界へ、というビジョンも絵空事ではなくなると思う」と龍村監督は最後におっしゃっていましたが、本当に、そうなるといいですね!

公開日 : 2007年 11月 21日
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