保険大手の「HMSA」とハワイ州内で4つの病院を所有する「HPH(ハワイ・パシフィック・ヘルス)」が合併する案が浮上している。
HPHは、パリモミ病院、カピオラニ病院、ストラウブ病院、ウィルコックス病院に加え、提携クリニックや専門医が含まれている医療機関で、専門家は、HMSAとHPHの合併に関し、ハワイの医療史上最も重要な統合の一つとなる可能性があり、数十万人の住民とハワイの医療界全体に直接的な影響を与えることになると指摘。一部の専門家は、この合併は地元企業を存続させ、本土の医療法人による買収を防ぐための戦略だとしている。
HPHのレイ・バラCEOは、HMSAとHPHが合併することで、医療機関のカイザーのような組織を設立し、重複する管理コストを削減し、HPHの医師がHMSAから治療の事前承認を得る必要のない医療モデルを構築する予定であると主張。バラ氏は、「現在、すべての医療システムは赤字経営に陥っています。HPHと同様に赤字経営に陥っているHMSAと提携することで、莫大なコスト削減が可能になり、今後10年間で数十億ドルを捻出し、地域社会に再投資できる価値を生み出すことになるでしょう。コスそしてコスト削減分の一部をクイーンズ病院のような競合他社への投資に充て、離島での医療サービスを拡大できる可能性があります」とコメントしている。
いっぽう、クイーンズ・ヘルス・システムのジェイソン・チャンCEOは「合併後のHPH-HMSAシステムは、より健康で保険加入状況の良い患者を引き付ける可能性があり、クイーンズ病院やほかの医療機関は、より多くの低所得者、高齢者、慢性疾患患者に対応しなければならなくなるでしょう」とコメント。クイーンズ・ヘルス・システムは、この合併に最も強く反対している組織の一つであるとしている。
なお、今回の合併は複数の州および連邦機関の承認が必要となっており、今後、それぞれの機関が合併に伴う医療制度や保険業界における競争への影響などを調査する予定となっている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ

