米国郵便公社(USPS)は、オアフ島全域にあった青い郵便ポストの撤去を進めており、住民から懸念の声が上がっている。
住民からは郵便ポストが撤去されていることに関し「郵便を出すために遠くまで車で行くのは気が進まない」、「自宅の郵便受けに郵便物を入れるのは盗難の恐れがあるため避けている」など、郵便ポストの撤去に対して否定的な意見が多く聞かれた。
USPSでは郵便ポストの撤去について、利用率の低さとコスト削減のためと説明。USPSの広報担当者であるジョン・ハイアット氏は「今回の撤去はハワイ州に限ったことではなく、アメリカ人の郵便習慣の劇的な変化により、青い郵便ポストの必要性が変わり、全米で郵便ポストの設置場所やサービス提供方法をより戦略的に検討する必要に迫られたためです。USPSは通常、運営費として税金を徴収しておらず、運営資金は郵便料金、製品、サービスの販売に依存しており、何カ月も少量の郵便物のみが投函される郵便ポストの運営のために郵便配達員がポストまで車で行って集配を行うことは、燃料費と労働時間の負担となります。常に利用数が少ない郵便ポストを撤去することは、環境にも優しく、健全なビジネス慣行でもあります」とコメントしている。
なおUSPS当局は、ハワイ州内で撤去された、あるいは撤去が予定されている郵便ポストの数については明らかにしていない。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ

