医療機関であるカイザー・パーマネンテの労働組合であるホスピタリティ・ヘルスケア労働組合「UNITE HERE Local 5」の組合員約2,000名が、14日(火)より5日間のストライキを開始している。
今回のストライキは、ハワイのみならずカリフォルニア州看護師協会と医療従事者組合の組合員3万1,000名以上も参加しており、ハワイ州とカリフォルニア州にある500以上のカイザー・パーマネンテ施設に影響を及ぼすとみられている。
カイザー・パーマネンテ側は組合側に対し、今後4年間で21.5%の賃上げ案を提示しているものの、組合側は25%の賃上げを要求。病院側は組合側の賃上げ要求に対し、従業員は現在、一般市場よりも平均で16%以上多くの給与を受け取っており、今回の賃上げ案は、すでに市場平均を上回っている彼らの賃金をさらに引き上げるものであると主張。いっぽう組合側は生活費の高いハワイでは、現在受け取っている賃金では生活苦しいままであると訴えている。
なお、カイザー側は今回のストライキ開始を受け、7,600人の臨時看護師と臨床医を雇用し、1,000人の従業員の配置転換を実施。病院、救急室、緊急ケアセンターでの受け入れは引き続き継続しているものの、一部の薬局と検査室は一時的に閉鎖している。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ