州農業生物安全保障局は、害虫のサイカブトムシ(coconut rhinoceros beetle)のモロカイ島への侵入を防ぐため、今後1年間にわたり、モロカイ島への植物、砂利、そのほかの園芸資材等の輸出を1年間にわたって禁止すると発表した。
今回の措置では、植物、土壌、堆肥、木材チップ、マルチなど、サイカブトムシの宿主となる可能性のあるあらゆる資材のモロカイ島への輸出を禁止するとしており、違反した場合には、$100から$1万ドルの罰金が科される可能性があるとしている。
島間の荷物の搬送などを請け負っているヤングブラザーズ社は今回の措置を受け「州および顧客と協力し、モロカイ島への侵略的ココナッツカブトムシの蔓延防止に尽力します。すべての農産物輸送は、目的地へ輸送される前に、ハワイ州農務省の通関手続きを経なければなりません」とコメントしている。
サイカブトムシは、ハワイ諸島に生息しているヤシの木の種子のほか、バナナやタロ、パイナップル、サトウキビなどにも悪影響を及ぼす害虫として知られており、当局では長年にわたってサイカブトムシの繁殖拡大防止策を取っているものの、各島でサイカブトムシの繁殖が拡大。今回、モロカイ島の自然保護のため、従来は規制されていなかった建設資材などを含む資材の輸出禁止措置が取られることとなった。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ