ハワイ島の王女であり総督でもあったバージニア・カポオロク・ポオマイケラニ王女の肖像画が、保存修復工事を経てイオラニ宮殿で再び一般公開されている。
王女の肖像画は、カラカウア王の命により制作された3点の肖像画のうちの1点で、1885年にセルビアの芸術家ポール・ペトロヴィッツが制作。1972年の返還後より宮殿のコレクションに収められていたものの、約1年前に専門家による保存修復がスタートし、今回、イオラニ宮殿内にある国王の寝室に飾られることとなった。
イオラニ宮殿学芸員のレオナ・ハマノ氏は「王女の肖像画は、王国の歴史において重要な時代に描かれたもので、数十年にわたり当宮殿で管理されていましたが、今回、保存修復工事を経て初めて一般公開されることとなりました」とコメント。今後、2026年末までにペトロヴィッツが手掛けた残りの2点の肖像画を修復し、展示することを目指すとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ