連邦政府が発表した最新報告書で、ハワイ州は過去1年間に路上生活者の人口がもっとも増加した州であることが明らかになった。

米国住宅都市開発省の2023年年次ホームレス評価報告書によると、米国の路上生活者数は過去1年間で12%増加。今年1月には、ハワイの路上生花者の76%以上が路上や公園、車両内で生活しており、慢性的なホームレス状態にある人の割合が全米で最も高いほか、シェルター以外の場所に滞在する路上生活者の若者の割合が全米で3番めに高い州であるとしている。

路上生活者の人々のサポートを行っている関係者は、ホームレス問題の解決には、人々を路上からシェルターなど施設に移すのを支援するための複数のアプローチが必要だと主張。「慢性的なホームレスの原因は、第一に、ハワイでは人々がシェルターなどに避難せず屋外でも暮らせるということです。そしてもう一つの原因は、非常に高い家賃と、生計を立てていけない雇用市場が組み合わさっていることだと思います」 とコメント。州当局は、ホームレス問題に最前線で取り組んでいる多くの非営利団体への予算を実際に増やすだけでなく、家出した若者のニーズに対応するプログラムや支援住宅の拡充など、路上生活者にならないためのサポートを行うそのほかのプログラムに対しても予算を増額することであるとしている。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ