ハワイ島ヒロにある刑務所「ハワイ・コレクショナル・センター（HCCC）」の収容人数が大幅に超過しており、過密状態であることが明らかになった。

ハワイ矯正制度監視委員会（HCSOC）の監視コーディネーターのクリスティン・ジョンソン氏によると、ヒロにある刑務所では、1人か2人が収監されるはずの監房に4人か5人が収容されるような状況となっており、床で寝る収監者もいると指摘。ハワイ州内の刑務所はどこも超過状態となっているものの、ハワイ島ヒロの刑務所は他の刑務所と比較しても収容人数が多く、より多くの人を収容すべく資金が提供されたものの、その資金では追加で収容できる人数は48名のとどまっているとしている。

ジョンソン氏は「同刑務所に収監されている人の多くが、刑が確定しているのではなく、裁判での刑の確定を待っている人で、なおかつ、保釈金の支払いができない人です」とコメント。ジョンソン氏は同時に、HCCCに収容されている人の3分の1がコナ地区の出身者となっており、コナ地区に別の刑務所を建設すれば、コナ出身の収監者の家族が面会などをしやすくなるほか、出廷の必要な収監者をヒロからコナまで移送するような必要もなくなり、州当局の負担も軽減されるとし、議会に対してコナに別の刑務所を建設するための資金を要請するつもりであるとしている。

参考：KITV4