オアフ島のアロハスタジアムでは、5月26日（金）より期間限定の移動遊園地「50th ステート・フェア」の開催が予定されているものの、マウイ島とハワイ島では今年もフェアが開催中止となっている。

フェアの運営等を行っているE.K.フェルナンデスショーのスコット・フェルナンデス社長は、他島でのフェアを開催できない理由について「他島に移動遊園地で利用する遊具を輸送し、フェアで遊具を操作したり、フェア終了後に再びオアフ島に遊具を持ち帰ることができる十分な時間もスタッフも不足しています」とコメント。以前、同社でフェアの運営に携わっていた多くのスタッフは、新型コロナウイルスのパンデミックの際に退社しているほか、輸送費が高騰していることで、他島でのフェアの開催は負担が大きすぎるとしている。

なお、E.K.フェルナンデスショー社が他島でのフェアの中止を発表したことを受け、マウイ島やハワイ島の住民などからは「島にはゲームセンターしかなく、フェアが開催されないのは非常に残念です」といった声が聞かれたほか、ハワイ島の中小企業の関係者は「フェアを利用して1年分の資金を得ているような会社もあり、フェアが開催されないことは地域コミュニティにも影響を与えています」とコメント。フェアが開催されないことは地域経済の損失にもなっているとしている。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ