オアフ島ダウンタウンのクイーンズメディカルセンターの向かいにある保健局の駐車場内に9日（火）、ホームレスの人々の生活再建を目的とした極小住宅「タイニーホーム」2棟が設置された。

「タイニーホーム」は、ハワイ州のグリーン州知事がホームレス問題解決の一案として進めているプロジェクトで、州知事は約6週間前、州議事堂周辺に12棟ほどのタイニーホームの設置を進めたいとの意向を示していた。

今回保健局の駐車場に設置されたタイニーホームは、路上生活者の医療ニーズに対応することを目的としたもので、知事のホームレスコーディネーターであるジェームズ・コシバ氏は、オアフ島では毎月200人以上が退院してホームレスになっており、今回設置されたタイニーホームはホノルルの都市部の病院から退院してくる人々に必要なケアを提供する場になるとコメント。駐車場内に計10棟のタイニーホームを設置するとともに、警備員と看護師も常勤させ、来月初めにも稼働を開始させる予定であるとしている。

当局では、保健局駐車場のタイニーホームに関し、同タイニーホームの利用期間は半年ほどになる見込みで、将来的には継続してホームレスの人々のサポートができる村のようなコミュニティサイトを島内の別の場所に建設し、タイニーホームの利用者やサービスを移行させたいとしている。

なお、現時点でタイニーホームの設置や運用費の9割が個人からの寄付で賄われており、当局では同プロジェクトの支援を目的とした寄付を募集している。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ