ハワイ州にグリーン州知事は、再開発計画が進められているオアフ島のアロハスタジアムについて、当局と民間企業が協力して新スタジアムや周辺地区の再開発を同時に行う官民連帯案「P3案」をこのまま推し進める予定はないとの見解を示し、新スタジアム周辺の再開発が当初よりも小規模なものとなる可能性が浮上している。

州のコンサルタントであるゴールドマン サックス社は、新スタジアムの再開発計画について、官民連帯案を採用するには、約4億ドルの経費がかかる可能性があるとの試算を発表。グリーン州知事は、この試算について負担が大きすぎるとし、新スタジアムの再開発では、州当局がプロジェクトチームを雇用し、スタジアムの設計および建設だけでなく、運営と管理まで行うことを望んでいるとしている。

なお、州議会はこれまでに新スタジアムの建設費として3億5,000万ドルを確保。これについて、 グレン・ワカイ州上院議員は、取り壊しが決定している現スタジアムは50,000席を有しているものの、3億5,000万ドルでは20,000席のスタジアムしか建設できないとして州知事のコメントに失望しているとしている。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ