当局では、カウアイ島のワイルア川州立公園周辺でヒアリの増殖が拡大しているとして、島民に対して注意と自宅の敷地の確認を呼び掛けている。

カウアイ島外来生物対策協議会によると、ワイルア川周辺でヒアリの増殖が確認されたのは今回で4回めで、まだ正確な規模は把握できていないものの、今回のものはすでに過去最大で、少なくとも13エーカーにわたってヒアリの増殖が拡大しているようだとしている。

30年以上にわたってヒアリの研究を行っている専門家は「ヒアリは20年ほど前に船や飛行機で運ばれてきたものと一緒にハワイにやってきた可能性が高く、ほかのアリと違って日陰を好み、地面や木の天蓋に生息しているほか、素早く増殖する能力も持っています」とコメント。どの種よりも駆除が困難で、駆除するためにはまず増殖している範囲の特定などが必要であるとして、島民に対して自宅の裏庭などでヒアリが生息しているかどうかをチェックし、ヒアリの発生が疑われる場合には、速やかに当局に連絡してほしいとしている。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ