ハワイ諸島間で傷病者などの航空移送を行っていた航空救急サービス会社のライフセービング・クポーノ社の親会社が7日(水)、突如営業を停止。ライフセービング・クポーノ社の営業停止によって、ハワイ州内で航空救急サービスを提供する会社が1社のみとなることが明らかになった。
ライフセービング・クポーノ社は、オアフ島ホノルルとマウイ島のカフルイ、ハワイ島のヒロの3カ所に拠点を持ち、近隣の島々からオアフ島のクイーンズ・メディカル・センターの外傷治療室、ストラウブ・メディカル・センター、カピオラニ・メディカル・センターに患者を搬送していた。
親会社のエアメソッド社は、前例のないインフレと、医療費の見積もりの開示を義務付ける連邦法「No Surprises Act」などのため、7日(水)に全米にあるいくつかの基地を閉鎖することになったと説明。関係者は、ライフセービング・クポーノ社に勤務していた高度な技術を持つ22人の看護師と救急隊員は突如、職を失うことになったとしている。
なお、ハワイ諸島に8つの拠点を持ち、7機の飛行機と1機のヘリコプターを保有している航空移送サービス会社のライフ・フライト社では、ライフセービング・クポーノ社の突然の閉鎖を受け、ライフセービング・クポーノ社の利用が多かったヒロ・メディカルとマウイ・メモリアル・メディカルとの連携のほか、ライフセービング・クポーノ社に勤務していた関係者の再雇用などに協力したいとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ