ハワイ州当局では、より多くの市民に新型コロナウイルスのワクチンを接種してもらえるよう、新たな推奨策の導入を検討。地元の企業などに対し、ワクチン接種者に対する景品となるような商品等の寄付を呼びかける案についての準備を進めている。
ハワイ州のグリーン副知事は「現在、ハワイ州内では約150万回のワクチンが接種されていますが、目標とする接種数は200万回で、残り50万回分のワクチン接種を行うことが必要です。しかし50万回分のワクチン接種を行うのは簡単ではないため、今回、景品の進呈など、ワクチン接種奨励策を通じてワクチンを接種する人を増やそうという案が浮上しています」とコメント。現時点で推奨策が導入されるか否かについて弁護士などと検討を重ねているとしているものの、すでに州内の企業の中から推奨策で使用できるような景品となる商品や金券などを寄付できる企業がないかの調査も進められているみられている。
全米ではすでに、ワクチン接種の推奨策を導入している州がいくつかあり、メイン州では、ワクチン接種を受けた居住者は狩猟または釣りの免許が無料で取得できるほか、ウェストバージニア州ではワクチンを接種した人に対し$100の貯蓄債券またはギフト券が進呈されている。また、オハイオ州、ニューヨーク州、メリーランド州、ケンタッキー州などの州では、ワクチン接種者に抽選で賞金を提供する案などを実施している。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ