ホノルル高速鉄道輸送機構（HART）は18日（木）、現在オアフ島で建設が進められている鉄道システムのプロジェクト完了時期が予定よりも10年遅延となる2031年3月になるとの見解を発表するとともに、建設費の試算額が124億ドルとなっていることを明らかにした。

今回HART側が提示した建設試算額は、HARTが試算していた物品税とホテル税、一部の借入金、および連邦政府から徴収すると補助金などの合計金額より30億ドルも多く、関係者は、新しい試算額は、官民提携型での建設に関する入札の失敗や、都市の中心部での建設コストの上昇などに基づいて算出されたとしている。

このほかHART側は、オアフ島西部のカポレイ地区からアロハスタジアム間の鉄道の開設時期について、鉄道の線路の分岐点での欠陥が確認されており、当初の予定よりもさらに1年は遅延する見込みであるとしている。

オアフ島の鉄道建設工事では、線路の分岐点での欠陥が確認されておりHART側では、この欠陥の修復作業の費用を、HART側が負担するのか、運営請負業者である日立製作所グループが負担するのか、現時点では決定していないとしている。

参考：ハワイ・ニュース・ナウ