市長が鉄道完成時期の大幅遅延の可能性を指摘

2020.11.19

日刊ローカルニュース

ホノルル市のカーク・コールドウェル市長は18日(水)、オアフ島で建設が進められている高架鉄道について、鉄道建設の総工費が11億ドル増の110億ドルまで上昇する可能性があるほか、完成時期についても、当初予定されていた2025年から8年後の2033年になる見通しであると発表した。

市長は鉄道建設の完成時期の遅れと総工費の増大について、資金調達に問題があるためと指摘。完成時期については、2030年までの完成が望ましいものの、電気やガス、水道などの移設に時間と費用がかかる場合には、完成時期が2033年まで遅延するだろうとしている。

この市長の指摘に対し、HART(ホノルル高速輸送局)のアンドリュー・ロビンスCEOは「現在、鉄道建設の完成時期は2027年または2028年になると予想しているほか、建設総工費についても99億ドルほどになると見積もっていますが、総工費については今後、若干の増加はある可能性があります。しかし、総工費は市長が指摘したほどの金額にはならないでしょう」とコメントしている。

市長とHART側とのやり取りについて、ハワイ大学土木工学教授のパノス・プレベドゥロス氏は「市長は鉄道の完成時期を当初の予定より13年後となる2033年としました。13年も遅延するなど、まるで鉄道建設を一からやり直すかのようなものです。また、市の見積もりでは、残りの4マイルの区域の建設を行う請負業者は、毎年約3分の1マイルほどずつ建設することになりますが、そのスピードは非常に遅いものです。しかも、市もHART側も建設費用の見積もりを楽観視しすぎです。私は最終的に鉄道建設の総工費は130億ドルほどまで増大すると予想しています」と語っている。

参考:ハワイ・ニュース・ナウ

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