ハワイ州当局は11日(木)、ハワイアンアオウミガメの保護のため、オアフ島のベローズフィールドビーチパークキャンプグラウンドを、9月のレイバーデーの祝日終了まで一時的に閉鎖すると発表した。
当局によると、ベローズビーチでは、新型コロナウィルスの感染拡大にともなってビーチが一時閉鎖となってから産卵のためにビーチに上陸するハワイアンアオウミガメが出現。米海兵隊によると、当局が記録を取り始めてから同ビーチがハワイアンアオウミガメの産卵場所になるのは、今回が初めてのこととなっている。
米海兵隊当局によると、ベローズビーチには少なくとも13のハワイアンアオウミガメの産卵場所が確認されており、当局では、過去に前例がない同ビーチでのハワイアンアオウミガメの巣作りをサポートすべく、専門家などが産卵場所の保護と監視を続けるとともに、警告板などを設置するなどして対象していた。
専門家によると、約90%のハワイアンアオウミガメは、北西ハワイ諸島のフレンチフリゲート瀬で巣作りを行い、まれにマウイ島やオアフ島カフクのビーチで巣作りするものの、フレンチフリゲート瀬周辺がハリケーンによる影響を受けたことと、新型コロナウィルスの感染拡大によってビーチが一時的に閉鎖となったことが、今回、ハワイアンアオウミガメがベローズビーチを巣作りの場所として選んだのかもしれないとしている。
ハワイ州当局では今回、ビーチでの違法オフロード行為などがハワイアンアオウミガメの巣作りに悪影響を与える可能性があるとして、卵が孵化するまで、米海兵隊当局などと協力し、現地の監視を行う職員を増員するとともに、ビーチへの一般市民の立ち入りも制限することにしたとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ