ハワイ州の研究者は、昨年ハワイ島で起こった火山活動によって生まれたポホイキ地区の黒砂海岸の海岸線で、淡水と海水が混在した7つの汽水湖を確認したと発表した。
ポホイキ地区の黒砂海岸は、噴火による溶岩流出が発生するまで、ボートランプなどがある場所として親しまれていたものの、現在は溶岩によって黒砂海岸に姿を変えている。
生物学者のトロイ・サキハラ氏は「地下トンネルを通して海につながっている汽水湖は、潮の満ち引きによって大きさが変動するため、一見小さな水たまりのように見えますが、汽水湖内はハワイ固有種の貴重な住処でもあります」とコメント。今回確認された汽水湖に、ハワイ固有の小さなエビが生息しているのも確認されたとしている。
ハワイ州は世界でも汽水湖が集中している場所として知られており、世界中にある約1,000の汽水湖のうち、600ほどはハワイ諸島内に点在している。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ