海洋哺乳類センターは、同センターで2017年8月から治療を受けていたハワイアンモンクシールの「RH38」が回復し、野生へ戻ったと発表した。
RH38と識別番号が付いたハワイアンモンクシールは、2017年8月に栄養失調と寄生虫が原因による疾患などのために保護され、その後、専門の医療施設で治療を受けていたものの、感染症や広範囲の炎症、栄養失調などの症状で重体となり、今年4月、ハワイ島のノースハワイコミュニティ病院で、ハワイアンモンクシールとして初のCTスキャン検査なども受けていた。
関係者はRH38の治療を経て「RH38は様々な疾患の治療を必要とし、絶滅危惧種であるハワイアンモンクシールに対するケアの大切さと難しさを改めて認識させてくれました」とコメントしている。
なお、海洋哺乳類センターでは現在、頭部の腫れや裂傷などでモロカイ島のカラウパパ近くで保護された3歳になる雄のハワイアンモンクシールの治療を行っている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ