UH癌センターなどの研究機関が発表した最新の調査結果で、日系人とハワイ先住民の人々は、ほかの人種と比較して膵臓癌になるリスクが高いことが明らかになった。
今回発表された調査結果では、ロサンゼルスとハワイに住む18万人以上の人々から集められた20年以上のデータをもとに実施。日系人、ハワイ先住民、ヨーロッパ系アメリカ人、ラテン系アメリカ人、アフリカ系アメリカ人など、異なる人種での膵臓癌に寄与する危険分子を分析した結果、ヨーロッパ系アメリカ人の人々と比較して、ハワイ先住民の人々が膵臓癌になるリスクは60%高いほか、日系人の人々のリスクも33%高いとしている。
なお、現時点で日系人とハワイ先住民の人々の膵臓癌リスクがほかの人種よりも高い原因については判明していないものの、UHハワイ癌センターで膵臓癌が原因で死亡している患者数は年間180人以上となっているほか、毎年220人以上の人々が新たな膵臓癌患者として診断されており、関係者は、膵臓癌の5年生存率は8%と非常に低く、膵臓癌の発症を防ぐ食生活やライフスタイルなどの研究を進めることは必要だとしている。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ