ハワイ州では、2018年度より州で定めている最低賃金の価格が、一時間あたり$10.10に引き上げとなる。全米ではハワイ州を含め、18の州で新年度から最低賃金の引き上げが行われる。
経済政策研究所では、今回の最低賃金の値上げにより、州内の約51,000人の労働者が恩恵を受け、州全体では約6,850万ドルが新たな賃金になるとしているものの、マサチューセッツ工科大学の研究機関が発表した試算では、ハワイ州で子どもがいない独身者が生活していくには、最低でも1時間あたり$14.97が必要とされている。
州議会では、さらなる最低賃金の値上げについての話し合いを続けており、2021年までに最低賃金を$15まで引き上げる案や、2019年までに最低賃金を$15とし、2022年には$22までさらに引き上げる案なども検討されたものの、どちらも立案には至っていない。
ハワイ州内にある4つの銀行では、州の新しい法案成立を待たず、すでに新年から最低賃金を$15に引き上げることを発表している。
参考:ハワイ・ニュース・ナウ