「Go for Broke!」という言葉を合言葉に、第二次大戦時の欧州戦線において、大活躍した日系二世兵士たちがいます。彼らは親である一世や兄弟姉妹、そして未来の日系人のために自ら戦地に赴き、果敢に戦いました。真珠湾攻撃による開戦時にピークを迎えた日系人への差別や排斥気運は、彼ら日系二世部隊第100歩兵大隊と第442連隊の功績により大きく変化しました。「Go for Broke（当たって砕けろ）!」を合言葉に、彼らは敵と戦い、自国籍であるアメリカの差別とも戦い、そして栄誉と権利を勝ち取ったのです。

　現在、85歳以上となった二世兵士たちの証言を集め、後世に残していくために作成されたドキュメンタリー映画「Go for Broke!〜ハワイ日系二世の記憶〜」は、ホノルル・フィルム・フェスティバルのハワイ・フィルム部門でBest of Hawaiiを受賞。マウイ・フィルム・フェスティバルでも高く評価されました。この映画が、ハワイ各島で上映されることになりました。スケジュールは下記の通りです。（最終上映が未定の場所もあり）

〈ハワイ島〉
・6月28日　ヒロ　パレス・シアター
詳細⇛http://www.hilopalace.com/Movies/tabid/57/Default.aspx
・6月30日　ホノカア　ピープルズ・シアター
詳細⇛http://www.honokaapeople.com/events.html
・7月1日　コナ　コナワエナ・ハイスクールにてドネーション入場での上映

〈ホノルル〉
・7月7日・8日　ハワイ・コンベンション・センター"Lili'u Theater（各日３回）
詳細⇛http://www.honoluluboxoffice.com/#go-for-broke--memories-of-hawaii-japanese-niseis

〈カウアイ島〉
・7月10日　カウアイ・ベテランズ・センターにてドネーション入場での上映

〈マウイ島〉
・7月13日　マウイ・ビーチ・ホテルにてドネーション入場での上映
・7月14日　カフルイ本願寺（14日上映後に寄付セレモニー）

※ホノルルとヒロ、ホノカア以外は、 入場料を聴取する形ではなく、ドネーション入場による上映となります。

　すべての会場で、第100大隊、第442連隊、MIS情報兵ベテランと奥様か付き添い、未亡人は無料で招待。また監督の松元裕之氏もすべての上映に立ち会い、観客との質疑応答に答えます。

　現在、多くの日本人が安心してハワイに滞在でき、尚かつ経済活動が行えている基盤を作る上で多大なる活躍をされた二世への敬意を示し、その功績を多くの人々に伝えたい…と松元氏。二世の人々の貴重な証言をもとに作られた映画をハワイで見られる稀少な機会です。これらの上映で集まったドネーションは、マウイ島にあるKansha Preschool（「二世ベテラン」の功労を記念して作られた、二世ベテランズ・メモリアルセンター内にあるプログラム）の活動に寄付されます。