メレを旅するハワイ〜メリーモナーク2024カウアイ島メレ旅
文筆家、フラナビゲーターであるよしみだいすけさんが、メレを旅するハワイをテーマにしたコラム。メリーモナーク2024特集として、カウアイ島が舞台のフラをご紹介。
公開日:2024.08.05
メレ(うた)を旅するハワイ
第七十七回:「メレを旅するハワイ~メリーモナーク2024のカウアイ島メレ旅」
Aloha from Mānoa!
ハワイ旅行を心待ちにしているフラダンサーに提案します。
次のハワイではメレ旅に出かけよう!「メレ旅」とは、メレ(フラソング)に歌われた景色を探す旅です。
メレには、ハワイの人が愛するいろいろな土地のことが歌われています。それぞれの島にちらばるそんな場所を訪れる「メレ旅」が、フラダンサーのハワイ旅行をより有意義なものにしてくれます。5月からお届けしているメリーモナーク2024特集。
フラダンサーたちにいざなっていただくハワイ諸島、今回はカウアイ島(&その隣ニイハウ島)です。
メリーモナーク団体競技で今年ハワイ島をたたえ歌い踊ったのは、カヒコ・アウアナ合わせて6演目。ということで、メリーモナーク2024特集第4回の今回は、カウアイ島とニイハウ島が舞台のフラ特集です。
オアフ島のフラダンサーたちが、カウアイ島北岸の地を歌うメレを踊ったのがこの演目。
ハラウ:Hālau I Ka Wēkiu
メレ:ʻO Waipā Ke Mālama Mau Ai
Haʻina ka puana no ka paʻa a ka wai
Hoʻi nō i ka lanipō o ka palaiApo mai honi mai ke kou me ka hau
ʻO Waipā ke mālama mau ai
(Michael Lanakila Casupang & Karl Veto Baker)歌が伝えるのは守られた水のこと
帰って来る、パライの群生のもと
抱きあい口づけるコウとハウ
ワイパは守られ続ける“Kūnou i ka ua maka lau kou” という歌い出しで、カウアイ島ハナレイ・ベイの北にある谷ワイパを舞台にするメレ。ワイパ渓谷の山、霧、川、花が描かれます。そこで見た、ハラウにとって特別な花であるコウの大木が歌のインスピレーションになっています。
コウの花で作った鮮やかなオレンジのレイと、カウアイ島カラーの紫のドレスでエレガントに踊りました。
カウアイ島のフラガール・チームが、ホームアイランドの南岸の地をたたえるメレを踊ってアウアナ部門2位を受賞したのがこちらの演目。
ハラウ:Hālau Ka Lei Mokihana o Leinā‘ala
メレ:Kīpū Kai
Puana ʻia me ke aloha
No ka nani aʻo Haʻupu
Me Keaka lokomaikaʻi
Ka haku aʻo Kīpū Kai
(Mary Pukuʻi and Maddy K. Lam)歌い伝えられる、アロハを込めて
ハウプの美しい光景
そして心優しいジャックさんは
キプカイの地主カウアイ島民のお気に入りアップビート・フラソング「Kīpū Kai」が伝えるのは、キプカイの海岸の光景、ハウプの山、孔雀の姿。黄色いパラカ模様のパウでキュートに舞った、タイトで一糸乱れないパフォーマンスが素敵でした。
オアフ島のフラダンサーたちが、カウアイ島の隣の島ニイハウの地をたたえるメレを踊ったのがこちらの演目。
ハラウ:Nā Pualei O Likolehua
メレ:Nanina
Lei ʻoe lei kāua i kuʻu lei pūpū
Lei ʻoe lei kāua i kuʻu lei pūpū
(Leināʻala Heine)
あなたと二人、かけているのは貝のレイ
あなたと二人、かけているのは貝のレイ今回はメリー・モナークのフラで巡るカウアイ島(+ニイハウ島)でした。
次のハワイ旅で訪れてみて、って言いたいところですが、じつは3カ所とも観光客が気軽に行けるところではないのです。
Google Earthでバーチャルトリップをお楽しみくださいね。
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ハワイからのライブ配信もお楽しみに。
よしみだいすけ
Daisuke Yoshimi
文筆家、フラナビゲーター
ハワイ州観光局アロハプログラム講師、フラやハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・講演活動を行う。●著書
たくさんのメレから集めた言葉たち(1〜4)
メレ旅(上下巻)
Live Aloha アロハに生きるハワイアンの教え
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