ジェイクが語る「最新アルバム&日本ツアー2018」

ジェイクが語る「最新アルバム&日本ツアー2018」

世界を股にかけて活躍するハワイ出身のウクレレマスター、ジェイク・シマブクロさんに、最新アルバムや10月に迫った日本ツアーについてインタビューしました!

公開日:2018.09.13

更新日:2018.09.20

アロハストリート・インタビュー

世界を飛び回って活躍する、ウクレレマスターのジェイク・シマブクロさん。この夏、ついに最新アルバム「グレイテスト・デイ」がリリースされました。

リリースされたばかりのアルバムについて、そして10月に迫ったジャパンツアー「The Greatest Day Tour in Japan 2018」について、ジェイクさんに今の想いをインタビューしてきました〜。

●ジェイク・シマブクロ (Jake Shimabukuro)●

1976年11月3日生まれ/ハワイ州ホノルル出身。4歳からウクレレを始め、1998年ピュア・ハートのメンバーとしてデビュー後、2002年ソロデビュー。ウクレレの特性を活かしながらロックやジャズ、ブルースなどのあらゆる音楽を取り込んだそのスタイルは、ハワイのみならず世界中のミュージック・シーンに大きな衝撃を与え続けている。

【公式サイト】
www.jakeshimabukuro.jp(日本語)
www.jakeshimabukuro.com

 

 

日本の初回盤はなんと2枚組!新アルバム「グレイテスト・デー」

 

ーーーアロハ!ついに新アルバム「グレイテスト・デイ」がリリースになりましたね。このアルバムのテーマを教えてもらえますか?

Jake:日本では8月29日、アメリカでは8月31日にそれぞれリリースされました。このアルバムは、僕の中で「グッドバランスをキープすること」を大切なテーマにしているんです。前回の「ナッシュビル・セッションズ」は、すべてオリジナル曲にこだわって、トラディッショナルな音楽というより新しい挑戦をした感じだったのですが、今回はアコースティック、ナチュラルな音、エレクトリック、エフェクティブなものなどのうまく取り入れて、バランスをとっています

ーーー今回はバリエーションに富んだカバー曲も6曲、収録されていますよね。

Jake:オリジナル曲と、よく知られているカバー曲とのバランスを6曲ずつにしてます。ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、エド・シーランなどの曲を選び、新しくアレンジして演奏しています。今回はちょっと懐かしいカバー曲もあるので、幅広い年代の人に聴いてもらいたいなと。そういえば、僕の父に「タイム・オブ・ザ・シーズン」を最初に聞いてもらったとき、「おおお、これゾンビーズだね!」って大喜びで(笑)。こういうのも、大事なバランスじゃないかなと思っています。

そして、オリジナル曲もいろいろなミュージックと一緒にいろんな挑戦をしています。レコーディングしたのは前回のアルバムと同じナッシュビルのスタジオで、基本は同じメンバーなんですが、今回はさらに多くのミュージシャンを集めてレコーディングしたんです。前回はドラムとベースと僕のトリオだったから、今回はサウンドがすごく広がった感じがして。今回のアルバムの中でのウクレレの音色は、僕自身が大好きな、特別な音を作り出せたと感じています。

ーーー信頼できる仲間との、充実したレコーディングだったということですね。

Jake:はい。アルバムタイトルにもなっている『グレイテスト・デイ』という表現は、そのままレコーディング・スタジオの雰囲気を表している感じです。収録中ずっと、とてもポジティブな「Good Time」な空気が流れていました。僕にとっても大切で重要なプロジェクトになりました。だから、ぜひ、多くの方に聴いてもらいたいですね。

ーーー初回盤限定で、アメリカ公演のライブ音源も聴けるそうですが。

Jake:ボーナストラックとして2018年のライブ音源を入れました。日本のアルバムは、初回生産限定盤にだけDisc2として5曲のライブ音源が収録されているんですよ。「ドラゴン」とか「ブルー・ローゼズ・フォーリング」とかね。この「ドラゴン」はすごく特別なバージョン。弾いていて、スペシャルな気持ちになった日のライブ音源です。

「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」は、演奏するごとにアレンジがかわってバージョンがどんどん増えてるんですけど(笑)、今回収録されたのはなんと12分以上の長編バージョン。アドリブもたっぷり。ぜひ、聴いてください。

ーーー12分以上!すごい長編ですね。さらに日本盤にはとくべつなボーナストラックも入っているんですよね。

Jake:はい。JAL タイアップソングの「アロハ・アクロス・ザ・スカイ 」という曲ですね。これはUS盤では聞けないスペシャルなので、どうぞお楽しみに!

そうそう、日本の人って、フィジカルなCDの良さを大事にしてくれている人が多いと思うんです。これってとても良いことだし、僕自身もそうなんですよね。最近は、いろんな人がアルバムを出したらまずはデジタルを買うんだけど、そこでいいなと思ったらやっぱりCDを買いたくなる。デジタルはとても便利だけど、CDはクオリティの高さとか実際に手で触れられる感じとか、やっぱり好きなんですよね。だから家がCDだらけになっちゃうんですけど(笑)。大切にしたいなと思います。

●●●●

 

日本の皆さん、今年も会いに行きます!

 

ーーー日本ツアー「The Greatest Day Tour in Japan 2018」もいよいよ間近に迫ってきました。

Jake:とても、とても、楽しみです。今年は10月12日の神戸を皮切りに、全部で9カ所。ベースはノーラン・ヴァーナー、ギターはデイブ・プレストン、それにウクレレの僕というトリオで演奏します。ノーランはこのところずっと一緒にやっているから息もピッタリ。そしてデイブは昨年の日本ツアーにも来てもらったんだけど、とにかくすごいギタリストなんです。もちろん、最新アルバムの曲もたっぷり演奏しますよ。今回も最高のパフォーマンスを楽しみにしていてくださいね。

ーーー久しぶりに沖縄での公演も予定されていますね。

Jake:本当に久しぶりです。沖縄に行って演奏するのはたぶん12年ぶりくらいじゃないかな。沖縄は僕の父親方のルーツでもあるから、やっぱり特別な思いがあります。ルーツを辿るとちょっと難しいことになるんだけど(笑)、とにかく僕はハーフ・オキナワンらしいってことが昨年判明したんですよ。

ーーーそうなんですね!じゃあ本当に第二の故郷へ…という感じでしょうか。

Jake:とてもワクワクしています。沖縄って、日本の中でも一種独特の雰囲気を持った場所でしょう?カジュアルで、エネルギーやフィーリングがほかの場所と違うっていうか、「アメリカの中のハワイ」と似た部分がある気がするんです。だから、今年久しぶりに沖縄で演奏できるのは、とてもうれしいし楽しみです。

沖縄の食べ物も大好き。ソーキそば、海ブドウ、ゴーヤチャンプルーとか、おいしいですよね。スイートポテトも食べたいです。

長崎も久しぶりで楽しみなんですよ。長崎ちゃんぽんが食べたい(笑)!九州は自然もきれいだし、美味しいものが多いから好きなんですよね…。今回は行けないけど福岡のラーメンや屋台とか楽しいじゃないですか。あ、ちなみに僕ラーメンは「バリカタ」が好きです(笑)。

ーーー日本でのツアーは、ジェイクにとってやっぱり特別なものですか?

Jake:もちろんです。こうやって日本でツアーさせてもらえること自体が僕にとって特別なこと。以前から応援してくれるファンの方もいますし、いつもウエルカムな雰囲気で迎えてくれますしね。皆さん、待っていてくれてありがとうございます。

それに、日本ならではのアメリカやハワイとは違ったカルチャーがあって、それが好きなんです。ひとつのライブが終わったら、みんなで声を掛け合う。地元のプロモーターさんと打ち上げに行ったりしてその日の反省とか良かったところを話して、最後には「お疲れ様でした!」って一本締めしてきっちり締める感じが、僕にとっては非常に心地いい。毎晩ちゃんと“コンプリート(完結)”するっていうところが新鮮なんですよね。

日本のツアーは、一つのライブのスタートと終わりがきっちりしていて、次の日はまたリフレッシュして新しいパフォーマンスに臨める気がするんです。アメリカのメインランドのツアーだと、1つずつのライブできっちり完結するというより、数週間のツアーが終わったあとにやっと「コンプリート」っていう感じなんです。バスで寝ながら都市間を移動していくから…というのもあるかもしれないですけどね。

物事の「始まりと終わり」を重要視する日本のカルチャーは、素晴らしいと思います。

ーーー日本ツアー直前には、地元ハワイでも演奏されるそうですね。

Jake:そうなんですよ。日本へ行く直前、ノーランとデイブがハワイに集まるので、ワイキキのブルーノート・ハワイで1晩だけステージをすることになりました。Jake Shimabukuro: "The Greatest Day" Japan Tour Kickoff Event。こちらもぜひ楽しみにしていてくださいね。

ーーーハワイで、日本で、そして世界中での活躍、本当にすごいですね。これからも、ジェイクだけのウクレレサウンドをどんどん響かせてください。期待しています!

Jake:ありがとうございます。よろしく、お願いシマブクロ〜〜〜!!

(撮影協力/Hawaii Public Radio)

 

 

インタビューを終えて

新アルバムのプロモーションでお忙しい中、疲れも見せずインタビューに応じてくれたジェイク。相変わらずアロハ全開の笑顔に癒やされつつ、お話を聞かせてもらいました。現在、弟のブルース・シマブクロさんと一緒に制作した初心者向けのウクレレ「シマ・ウクレレ(shimaukulele.com)」も発表。地元の高校や小学校などにそのウクレレを寄付する活動もしているそうです。ウクレレを通じて地元にも貢献し続けるジェイク…。これからもその活躍が楽しみですね!

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